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ブックマーク / macgyer.hatenablog.com (27)

  • ニコ生マクガイヤーゼミ「『すずめの戸締まり』と新海誠の挑戦」 - 冒険野郎マクガイヤー

    お楽しみ頂いているマクガイヤーチャンネル。次回の放送のお知らせです。 11/11より『すずめの戸締まり』が公開されています。歴史的大ヒットした『君の名は。』『天気の子』に続き、新海誠が監督・脚を務めるアニメーション映画です。 これまで当チャンネルでは「セカイ系」「新しい貧困」「童貞」「女の子大好き芸人」といったキーワードで新海誠作品を読み解いてきましたが、久しぶりの女性単独主人公、更にロードムービーと、直近二作とは趣が異なるようです。また、「『魔女の宅急便』の影響を強く受けた要素がある」というコメントも気になります。 そこで、11/21(月)19時より『すずめの戸締まり』と新海誠のフィルモグラフィーについて語るようなニコ生を行います。 live.nicovideo.jp ゲストとして編集者のしまさんをお迎えしてお送り致します。 お楽しみに! 小説 すずめの戸締まり (角川文庫) 作者:新

    ニコ生マクガイヤーゼミ「『すずめの戸締まり』と新海誠の挑戦」 - 冒険野郎マクガイヤー
  • 今だからこそちょっとだけ観たいテレビドラマ版『この世界の片隅に』 - 冒険野郎マクガイヤー

    映画『この世界の片隅に』がヒットしています。 この世界の片隅に 劇場 パンフレット 作は同名漫画を原作とし、11月12日に公開されましたが、4日までの興行収入3.5億円で、観客動員数は32万人を越えたそうです。公開時は63館だった上映館数は88館に広がり、現在のところ195館までの拡大を予定しているそうです。 この世界の片隅に コミック 全3巻完結セット (アクションコミックス) こうの 史代 自分はニコ生で『この世界の片隅に』について解説しました。Youtubeやニコ動で視聴できます。 ですが、まだ語り足りないことがあります。 それは、今やすっかり黒歴史のようになってしまったテレビドラマ版『この世界の片隅に』についてです。 終戦記念スペシャルドラマ この世界の片隅に [DVD] DVDも発売されてます! 原作漫画『この世界の片隅に』が連載されたのは2007年1月〜2009年1月の約2年

    今だからこそちょっとだけ観たいテレビドラマ版『この世界の片隅に』 - 冒険野郎マクガイヤー
  • 乳首とジャンプシステム:『バクマン。』 - 冒険野郎マクガイヤー

    ニコ生で話したらそこそこウケた話を書きますよ。 映画『バクマン。』観賞。実に面白かった。ここ十年というもの、数々の漫画が実写映画化されてきたが、その中でも一、二を争う傑作なのではなかろうか。 なにが良くできているかって、まず脚が良くできている。 週間連載故に、寄り道や蛇足も多い原作*1から、高校生がいっぱしの漫画化としてジャンプ連載クビ切り競争地獄*2に参戦する――『バクマン。』という作品にとっての質のみを抜き出し、その他の要素を思い切って刈り込んできっちり三幕構成の脚にし立て、そのまま映画化した手腕が凄い。 や、「三幕構成の脚なんて映画人なら当たり前なんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれないが、近々の漫画を原作とした実写映画を思い浮かべて欲しい。たとえば『進撃の巨人』だ。前後編に分けられた結果、無残な後編を公開することになってしまった『進撃の巨人』と比べると、脚と監督を兼

    乳首とジャンプシステム:『バクマン。』 - 冒険野郎マクガイヤー
    mfluder
    mfluder 2015/10/21
    "ちょうど小豆の胸を描いている途中だ"これは……そうこれは、乳首を描こうとして、思いとどまっているのだ! なんたる描写! なんたる演出! 自分はここで、本作が傑作であると確信した!!"
  • 宮崎駿のことは許してあげる:『思い出のマーニー』 - 冒険野郎マクガイヤー

    『思い出のマーニー』観賞。結局『かぐや姫の物語』はDVDでいいやとスルーしてしまったのだが、『思い出のマーニー』は公開翌日に観賞だ。 『借りぐらしのアリエッティ』以降、戦艦大和みたいな高畑・宮崎 両巨匠の長編映画よりも、浸水してる伊号潜水艦で必死こいて戦っているような米林・吾朗ら「残された人々」の作品に注目せざるを得ないのだが、いや『思い出のマーニー』は面白かったよ。普通に観ても夏休みに文系女子の卵みたいな小中学生が観るのに適した、丁寧に作られたよくできた作品だし、すべてのジブリ作品にはスタジオジブリ内のあれやこれやが詰め込まれているという「スタジオジブリ原理主義視点」で観ても大変面白い映画だった。 2014/06/27の『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』によると、作はスタジオジブリが製作する最後の作品になるかもしれないそうだ。『アリエッティ』といい『マーニー』といい、米林監督は「滅びを運命づ

    宮崎駿のことは許してあげる:『思い出のマーニー』 - 冒険野郎マクガイヤー
  • 新しいホラー、新しいサスペンス、新しい映画:『ゼロ・グラビティ』 - 冒険野郎マクガイヤー

    『ゼロ・グラビティ』鑑賞。噂に違わぬ凄い映画だった。色んな人が今年のベストワンに挙げているのも分かるわあ。 作を語る際、多くの人が「リアル」という言葉を使っているのだけれども、自分にはリアルな宇宙開発を描いているとは到底思えなかった。 以下、なるべくネタバレにならないように書くけれども、気になる方は読まないように。 まず、宇宙服と宇宙船の気圧調整という点で大嘘をついている。 地球上の大気圧は1気圧*1。宇宙空間は真空なので0気圧。ここまでは常識の範囲内だろう。 ところが、大抵の宇宙服の内部は1気圧じゃなくて0.3〜0.4気圧なんだよね。内部が一気圧の宇宙服で真空に出ると、パンパンに膨らんで身動きができなくなるためだ。 かといって、膨らまない硬質の素材で宇宙服を作ると重く、大きくなりすぎて運用し難い。1気圧から急激に0.3〜0.4気圧に下げると減圧症が発生するという問題もある。そこで、数時

    新しいホラー、新しいサスペンス、新しい映画:『ゼロ・グラビティ』 - 冒険野郎マクガイヤー
  • 『鈴木先生』とテロリスト - 冒険野郎マクガイヤー

    『鈴木先生』11巻読了。 11巻感想 『鈴木先生』11巻読了。 鈴木先生(11) (アクションコミックス) 武富 健治 単行派な自分は毎回毎回ハァハァ言いながら読んでいるわけなのだが、堂々たる完結だった。 当初から過剰なことが大いにウケていたマンガだったが、最終巻はなんと普段の1.5倍の分厚さ。しかし、お値段は据え置き。 だが一番の驚きは、この段になって岸さんという重要な新キャラを投入してきたことだった。いや、新キャラじゃないな。初読では全く気づかなかったのだが、岸さんはかなり初期段階から後姿で描写されていたのだ。 参考: ちゃいるどふーず・ねばー・えんど |鈴木先生/岸さんストーキング記録/その1 ちゃいるどふーず・ねばー・えんど |鈴木先生/岸さんストーキング記録・その2 それがこの最終巻で、髪で顔を半分隠しているものの、ハッキリと顔が描かれる。これはようやっと「特に目立つところのな

    『鈴木先生』とテロリスト - 冒険野郎マクガイヤー
  • イーストウッドにとっての生者:『ヒア アフター』 - 冒険野郎マクガイヤー

    『ヒア アフター』鑑賞。 世間では「クリント・イーストウッドも遂に『大霊界』を撮るようになったか」というようないわれ方をしてるこの映画だが、自分はとても面白く感じたよ。 この映画、確かに「あの世」が映像として写るし、「あの世」にアクセスした人間が主人公なのだけれども、実のところ当のテーマは「コミュニケーション」と「物語」なんじゃないかと思ったよ。 『硫黄島二部作』や『グラントリノ』で勘違いされてるかもしれないけれど、クリント・イーストウッドは、実は最も過激な映画監督の一人だ。いや、「過激」というよりも「変態」という単語の方が相応しいかもしれない――ある程度の年代以上のシネフィルなら「イーストウッド変態説」に覚えのある方も多いことだろう。 何ゆえイーストウッドは変態と呼ばれている/いたのか? それは、必要以上に主人公が追い詰められるからだ。 イーストウッドが監督した映画に出てくる主人公は、

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  • それぞれのナラティブ:『その街のこども』 - 冒険野郎マクガイヤー

    タマフルでもDigでも噂してる『その街のこども』を観にいった。昨年の1月にNHKで放送され、大反響を呼んだ結果、再編集版が劇場公開される運びとなったという話を聞くに及び、観たくて観たくて堪らなくなったのだな。噂通り、面白かったよ。 どういう話かというと、阪神大震災という共通体験を持った男女による一夜限りのロードムービーといった感じだった。男女と書いたが、勿論NHKなので濡れ場はなく、というかラブストーリーですらない。 一番驚いたのは画面の質感だ。NHKのドラマといえば、ご自慢のハイビジョンカメラでどこまでもハッキリクッキリな人工的ビデオ映像というイメージがあったのだが、この映画の画質は荒い。多分、ドキュメンタリー映画なんかでよく使われる安い手持ちのデジタルカメラを使っているのだと思う。 八割は夜の神戸の住宅街を彷徨うシーンなのだが、照明も独特で……というか街灯だけ(にみえる照明)で、役者の

    それぞれのナラティブ:『その街のこども』 - 冒険野郎マクガイヤー
    mfluder
    mfluder 2011/02/03
    "役者としての二人はいつも以上に役に入り込んでいる。プラス、この半分ドキュメンタリーみたいな撮り方だ。そうなると、どこまでが創作で、どこまでが実体験か、分からなくなってくるのだな"
  • アイドルは誰か:『私の優しくない先輩』 - 冒険野郎マクガイヤー

    私の優しくない先輩 (川島海荷、金田哲(はんにゃ)出演) [DVD] 基的に凄く面白いか、クソのようにつまらないかという両極端な映画しか感想を書く気力が湧かないのだが、この前オタ友に喋ったら「それ、ブログに書いた方が良いんじゃない?」と言われたので書こうと思う。 「私の優しくない先輩」を観た。世間で言われてるようなどうしようもない映画とは思わないのだが、時代を変えるような傑作であるとも思わなかった。アニメ的文法を実写に置き換える手腕は非アニメ畑出身の中島哲也の方が優れている、とでも言おうか。 聞くところによればこの映画、「アイドル映画」というジャンルに属するらしい。自分は寡聞にしてそのような映画ジャンルを知らなかったのだが、うら若きアイドルが監督やプロデューサーの無茶な要求を受け、長時間走らされたり、変な衣装を着てダンスさせられたり、難しい演技を強要させられたり……といったさまをフィルム

    アイドルは誰か:『私の優しくない先輩』 - 冒険野郎マクガイヤー
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    mfluder 2010/10/27
  • エクストリームな何か:『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』 - 冒険野郎マクガイヤー

    平成ライダー劇場版といえば、『パラダイスロスト』や『MOVIE大戦2010』といった少数の例外を除いて、お祭り感覚に溢れるイベント映画としての存在価値は大きいけれども作品的にはつまらんものと相場が決まっているのだが、今年の仮面ライダーW劇場版『AtoZ/運命のガイアメモリ』は素直に面白かったな。 まず、脚が良いと思うね。基的にはアクションシーンのつるべ打ちで、合間合間にドラマシーンを挿入するというのが最近の東映特撮映画の勝ちパターン*1なのだが、それに加えて、きっちり三幕構成で、レギュラー陣のみならずゲストそれぞれにも見せ場を作り、物語の起伏と登場人物の感情の起伏が同期していて、おまけにTVシリーズのゲストキャラが大挙して友情出演し*2、クライマックスで元気玉エネルギーを送るという超がつくほどの王道少年マンガ的展開。はっきりいって、凄い気持ちが良かった。これに抵抗できる日人男子は少な

    エクストリームな何か:『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』 - 冒険野郎マクガイヤー
    mfluder
    mfluder 2010/08/16
    面白そう!! "もし同じプロットで井上敏樹が脚本書いたら悪役の悪たる心理を執拗に描くだろうし、會川昇だったら正義の正義たる拠所を描くだろうし、小林靖子だったら死ぬか生きるかみたいな緊張感を描くだろうし、
  • 一人称マジック:『告白』 - 冒険野郎マクガイヤー

    巷で話題の『告白』を観たのだが、面白かったわー。 告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1) 湊 かなえ 映画版があまりに面白かったので原作も読んだのだが、こちらも面白かった。映画と原作を比較すると、映画版は原作のストーリーや主題を変える事無く、映像化にあたっての仕掛けをここれでもかれでもかと詰め込んでいる印象を受けた。 押井守は何かのインタビューでカット毎に観客の期待をいい意味で裏切るのが演出家の仕事だと言っていたけど、PVやCM出身の監督はそういうのが上手いよね。つまらない監督だったらTVドラマみたいに月並みに映像化して、原作小説と同じ六部構成にして、一人称ナレーションをつけて終わりってことになると思うのだが、やっぱり『下物語』や『嫌われ松子の一生』を撮った監督は違うよね。多分、原作者の湊かなえ大喜びなんじゃあるまいか。 下物語【Blu-ray】 で、映画と原作を観たり読んだり

    一人称マジック:『告白』 - 冒険野郎マクガイヤー
    mfluder
    mfluder 2010/07/04
    "それらはすべて何がしかのメタファーだったり心象風景だったいするのだが、そこに一人称ナレーションが加わると、また違う意味を見出すことも可能になってしまう"
  • 侵略する伊藤計劃:『伊藤計劃記録』 - 冒険野郎マクガイヤー

    伊藤計劃記録 早川書房編集部 だから「人狼」はヒットしないでしょう。ここにはマ◯チやデ・ジ・キャ◯ット、あるいはホシ◯・ルリのような「萌える」デザイン(言わば『怠惰なキャラデザイン』)のキャラクターは一切登場しませんし、アルマゲドンのような自動化された感動ドラマもありません。映画もアニメも怠惰な観客でいっぱいのこの世の中で、「人狼」の生きる場所はないのです。 だから、この映画は私が観るしかないのです(笑)。 人狼・JIN-ROH 『伊藤計劃記録』読了。 SF作家としての伊藤計劃の仕事は多くの人に認められていることと思う。実際、「ハーモニー」は日SF大賞と星雲賞を獲ったし、書に収められている二の短編――民族浄化に認識論という大ネタにらきすたネタを入れるというお茶目をやらかした「The Indifference Engine」や、単なる遊びと思いきや複製と自意識というテーマと代替わりする

    侵略する伊藤計劃:『伊藤計劃記録』 - 冒険野郎マクガイヤー
    mfluder
    mfluder 2010/04/23
    "ただ、私は伊藤計劃――id:Projectitohが作家としてデビューする前に書いた映画評も、小説に負けず劣らず傑作だと思う"
  • ヴィカス、お前は神にも悪魔にもなれる!:『第9地区』 - 冒険野郎マクガイヤー

    District 9 [DVD] [Import] 『第9地区』を観たのだが、期待以上の面白さだった。この映画、色んな人が熱く語ってるのも分かるわー。 まずさ、どうみてもクリーチャーで外骨格で子どもとか襲いそうな宇宙人が、南アフリカの難民キャンプで地球人に蔑まれているという発想が良い。我々が宇宙人に夢中になるのはそれを通して地球人のことが――自分たちのことが理解できるからなのだが、ショッカーの改造人間失敗作みたいなディストリクト星人*1が地球を侵略するかと思いきや、宇宙船の中で息も絶え絶え、難民キャンプで20年も困窮に喘いでいるという皮肉たっぷりな構図の時点でもう100点をつけたい。 しかもこのディストリクト星人が、石原慎太郎がホームレスをダンボールハウスから追い出すみたいな理由で、上から目線丸出しの小役人に住んでるバラックから追い出されるんだよね。「SFは絵だねえ」という宇宙軍大元帥の有

    ヴィカス、お前は神にも悪魔にもなれる!:『第9地区』 - 冒険野郎マクガイヤー
    mfluder
    mfluder 2010/04/18
    "だから、あのシーンには燃えた。圧倒的に不利な状況を単機で覆すロボット。自らの意志が物理的な力として反映されるロボット。男が一人で世界と対峙する為のロボット。『エイリアン2』のパワーローダーやトランスフ
  • 『グラン・トリノ』から学べるもの、学ぶべきこと、学ばない人 - 冒険野郎マクガイヤー

    映画を観たり、小説やマンガを読んだ感想として、自分はよく「面白かった」とか「感動した」とかいう言葉を使う。 他人の感想やブログやTwitterなんかでもそのような言葉を使う人は多いのだけれど、その「面白かった」とか「感動した」って具体的にどういうことなのだろうか。 自分にとっての「面白かった」や「感動した」は、例えば映画を観る前と後とで自分の一部が決定的に変わるような何かを受け取ってしまった場合のようなことをいう。フィクションのせいで自分の心の一部がリアルに変質したようなことをいう。それがフィクションの、というか物語の面白さだと思う。 これは映画小説やマンガを愛する人にとって自明のことで、わざわざ口に出したりこうやって文章にするまでもないことだと考えていたのだが、そういうわけでもなかったんだな、と思ってしまうことがあった。 グラン・トリノ [DVD] あのさ、去年公開された『グラン・トリ

    『グラン・トリノ』から学べるもの、学ぶべきこと、学ばない人 - 冒険野郎マクガイヤー
    mfluder
    mfluder 2010/01/28
    感受性
  • このへんなかいじゅうたちは まだこころのどこかにいるのです。たぶん。:『かいじゅうたちのいるところ』 - 冒険野郎マクガイヤー

    『かいじゅうたちのいるところ』を観たのだけれど、やっぱりというかなんというか、心に染みる映画だったよ。 ノリの良い音楽がかかってはいるけれど、どこかしら寂しい感じがする予告編の雰囲気が全編を覆っていて、どう考えても大人向けというか、青年*1向け映画という感じがしたな。まぁ、そう感じたのは、私がまだまだ精神的に子供なだけかもしれないが、しばしそういうことでお付き合い願いたい。 主人公であるマックスは9歳だ。まず映画は、マックスが年相応に感じる孤独感や、やり場の無い怒りを描写する。ここいら辺、姉ちゃんの友達がかまってくれたと思いきや予想外に痛くて・゚・(ノД`)ウワーン!とか、知らない男が家に入ってきて、しかもママとイチャイチャしやがって頭にくるとか、9歳児の心情を上手く描写している、ように思える。 でも、こうも思うんだよね。もし自分が9歳だとしたら、「嗚呼、この映画は俺たちの想いを代弁してく

    このへんなかいじゅうたちは まだこころのどこかにいるのです。たぶん。:『かいじゅうたちのいるところ』 - 冒険野郎マクガイヤー
    mfluder
    mfluder 2010/01/17
    "もし自分が9歳だとしたら、「嗚呼、この映画は俺たちの想いを代弁してくれているなあ」というふうに思えるだろうか、と"
  • ゲームの世界で、おれは生きる!:『アバター』 - 冒険野郎マクガイヤー

    アバター (ジェームズ・キャメロン 監督) [DVD] 人によっては悪評芬々な『アバター』観たのだけども、私は面白いと感じたよ。宇宙版ポカホンタスとかスペース・ダンス・ウィズ・ウルブスに過ぎないという声もあるけれど『スター・ウォーズ』が単なる宇宙版アーサー王伝説じゃなかったのと同じ意味で、違うと思う。劇中、ゲームのゲの字も出ないけど、この映画を語るにはゲーム文化ゲーム世代の言葉を持ち込む必要があるのではないか。なにしろこの映画が最終的に放つメッセージは「ゲームの中で、おれは生きる!」というものなのだから。 まず『アバター』という題名からして象徴的だ。この言葉の語源はインド神話で化身を表す「アバタール」にあるのだけれど、「アバター」と聞いてまず思い浮かべるのは、金にあかせて着せ替えさせたり操ったりするWiiやXbox liveのアレだ。 順にみていこう。以下ネタバレのようなネタバレでないよ

  • 終わりなきリハーサル:「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」 - 冒険野郎マクガイヤー

    私は普段音楽を聴く習慣が無くて、マイケルのことも全然詳しくない。だから、「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」も最悪DVD視聴で充分かなと考えていたのだが、id:eg_2さんから「絶対に映画館で観た方が良い!それも新宿のバルト9のように客が沢山いる映画館で。客のノリが異常」という熱いメールが届き、なるほど確かに映画映画館で観る魅力ってそこだよなと思い直し、都合よく都内に出る用事もあったので、観てきた。 いや、観て良かったよ。 なんかマイケルはリハーサルの段階で振り付けも踊りも完璧なのな。いや、勿論リハーサルなので、曲の一部を唄わなかったりだとか、バックダンサーと動きが揃ってないみたいなところはあるけれど、別段自分のスキルを上げる練習は今更必要無いみたい。 だからマイケルがやることといえば、細かい間やキュー出しの確認とか、バックダンサーへの振り付け修正だ。それも「ごめんね、ごめんね

    終わりなきリハーサル:「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」 - 冒険野郎マクガイヤー
    mfluder
    mfluder 2009/11/26
    "つまり、マイケルは開催されないコンサートのリハーサルをスクリーンの中で永遠に繰り返しているわけだ。いつもと同じバックダンサー、いつもと同じケニー・オルテガ、いつもと同じMA-1"
  • ミームとしての「宝の地図」:「ドラゴンクエスト9」 - 冒険野郎マクガイヤー

    ドラゴンクエストIX 星空の守り人 ちょっと前に一念発起してドラクエ9を始めたのだが、いやこれ面白いわー。「つまらねー」「期待はずれ」「ガングロキャバ嬢妖精ウザい」という声にビビって発売日購入は控えていたのだが、もっと早くプレイすれば良かったよ。 いや、まだダーマ神殿に着いたばかりなので、シナリオについてはきちんとした判断をしかねるのだが、まず仲間が無個性ってところが良いよね。編シナリオとは無関係の「クエスト」や素材を集める為に各地を放浪する「錬金」を含めて、なんだかドラクエ3っぽい。ドラクエ3は誰もが認める名作だと思うのだが、キャラを立てる方向に進化したのがドラクエ4〜8であったとすれば、それらとは真逆の方向に進化したのがドラクエ9である、と書けば理解して貰えるだろうか。それは、お仕着せのキャラクターを操作せねばならない最近の日RPG*1とも断絶しているということで、Amazon

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  • 伊藤計劃の呪い - 冒険野郎マクガイヤー

    伊藤計劃の「ハーモニー」が星雲賞を受賞したという。 2009年星雲賞 ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) 伊藤 計劃 おお、めでたい。だが、やはりこういうのは存命中に贈られるべきものだよな、とも思う。 星雲賞は日SF大会というコンベンション参加者による投票によって選ばれる賞だ。SF界にはもう一つ、日SF大賞というのがあって、星雲賞の審査方式をS-1とするなら、こちらはM-1方式なのだな。2007年度に「虐殺器官」がノミネートされつつも、受賞を逃していたりもする。こちらに「ハーモニー」はノミネートされるのか。されるのだろうなぁ。 ただ、どれだけ大きな賞を受賞しても、伊藤計劃の存在のデカさというのが自分の中で大きく変化するものでは無い。自分にとっては、そりゃ星雲賞くらいとるだろう、という感じだ。 多分それは、ずっと伊藤計劃のブログというか、Projectitohのはてな

    伊藤計劃の呪い - 冒険野郎マクガイヤー
    mfluder
    mfluder 2009/07/13
    "伊藤計劃は「ヱヴァ:破」についてどう語るのか""これは伊藤計劃の呪いだ。だが、自分がそのような呪いに感染したことが、それを勝手に内在化できたような気になっていることが、誇らしくもあるのです"
  • 子供に読ませたくないマンガ - 冒険野郎マクガイヤー

    コロコロ爆伝!! 1977-2009 ~ 「コロコロコミック」全史 渋谷 直角 「定コロコロ爆伝!!」を読んだら無性に再読したくなって、「ロボッ太くん」の愛蔵版を購入してしまった。金欠なのだが、我慢できなかった。まぁ、変なプレミアがついて入手できなく可能性もあるので、今のうちに買っておくのも吉だよな。既に「ハムサラダくん」と「あまいぞ!男吾」は購入済だし、あとは「魔界ゾンべえ」を実家の魔窟から発見するだけだ。 ロボッ太くん 1 (てんとう虫コミックスライブラリー版) とりい かずよし ロボッ太くん 2 (てんとう虫コミックスライブラリー版) とりい かずよし で、「ロボッ太くん」なのだが、うんこ・ちんこ・しっこ・まんことガキんちょのの大好物満載で、やっぱり面白い。 ↑の、秘密基地断面図なんて、強烈に記憶に残っていたものなぁ。この、ボットン便所のうんこ溜めの合間をわざわざ通り抜ける脱出

    子供に読ませたくないマンガ - 冒険野郎マクガイヤー