毎度のことながら世間はオリンピック一色だ。 まあ、4年に一度のお祭りなのだし、2週間限定だと思えば我慢できない騒ぎでもない。 個人的には、五輪報道ラッシュのおかげで、このひと月ほど執拗にオンエアされ続けてきたいじめ自殺関連のプライバシー掘り返し報道が収束したことが、収穫だと思っている。テレビの中の人たちは、いじめ自殺について、必ずしもその意義を考えて放送していたのではない。単に数字が取れると判断しただけだ。だからこそ彼らは、WHOのガイドライン(WHOが自殺報道について世界中の報道機関に向けて出しているガイドライン:日本語訳はこちら)を無視して、延々と関係各方面にテレビカメラを持ち込んでいたのだと思う。 彼らは、もっと良いネタがあればそっちに移動する。獲物を追うジャッカルと一緒だ。オリンピックはそういう意味で、害の少ない、エサだと思う。多少やかましいところはあるが、誰が傷つくわけでもない。