WeWorkのIPO延期をきっかけに、スタートアップへの投資の過熱ぶりを危惧する声が高まっています。米中問題などの先行き不透明なマクロ経済の状況も相まって、日本のスタートアップにも、景気の後退局面が訪れるのではとの指摘も見受けられます。今回はスタートアップの「冬の時代」を想定し、その対処について考えます。 本稿はVoicyの放送を加筆修正したものです。 (ライター:代麻理子 編集:正田彩佳)WeWorkのIPO延期が及ぼす影響朝倉祐介(シニフィアン共同代表。以下、朝倉):WeWorkのIPO延期が象徴的ですが、最近では昨今のスタートアップへの投資があまりにも行き過ぎていたのではないか、との指摘をあちこちで目にします。また、これをきっかけに、スタートアップに冬の時代がくるのではないかとの声も耳にします。 小林賢治(シニフィアン共同代表。以下、小林):確かに、ここのところ活況であった未上場の資