『加治隆介の議』(かじりゅうすけのぎ)は、1990年から1998年にかけて連載された弘兼憲史による日本の漫画作品。政治家である主人公が奮闘する物語を描いた。 一介のサラリーマンであった主人公が苦戦しながら政界へ進出し、困難を乗り越えて内閣総理大臣へ上り詰めていくという斬新な物語が人気を呼んだ[1]。 主人公は地元に利益を還元するのではなく日本全体の国益を重視し、世界全体を視野に入れた政治を行う人物として描かれた。また連載当時の世相や社会問題が多く作中に反映されている。 主人公のモデルの一人は中川昭一と公表されており、国会議員へ就任するまでの経緯が主人公と酷似している[2]。 弘兼が最も描きたかったことは「普通の人が知らないような政治家の日常」であり、またもう一つの主題として「集団的自衛権が必要である理由」を伝えたかったという[1]。 本作は現実の日本の国会議員にも読まれ、また本作を読んで国