フランス国民議会選挙で、得票率トップに躍り出たのは、「極右」と呼ばれる政党「国民連合」でした。6月のヨーロッパ議会選挙でも、マクロン大統領率いる与党に圧勝。かつての「国民連合」は、多くのフランス人に“毛嫌い”されてきた政党でしたが、今では最も支持されています。着実に政権への地歩を固める「国民連合」とは、いったいどんな政党なのか、なぜ「極右」と呼ばれるのか、フランスの2人の専門家に聞きました。 ■フランスのスーパースターも憂慮サッカー界のスーパースターであるキリアン・エムバペ選手は、極右政党「国民連合」を念頭に、「過激派や人々を分断させる考えに反対です」と異例の訴えをしました。 マクロン大統領率いる与党のアタル首相と、急進左派「不服従のフランス」の指導者メランション氏も、「極右には一票たりともやらない」と決選投票を前に宣言。これまで互いを徹底的に敵視してきた与党と急進左派も、「極右・国民連合