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ブックマーク / srad.jp/~yasuoka (36)

  • TwitterにおけるX'masとXmas | yasuokaの日記 | スラド

    Twitterが流行っているらしいので、試しにX'masとXmasを検索してみた。確かに、この時期になると、「X'masは間違いでXmasが正しい」とつぶやく人が増えるらしい。まあ、こういうメディアでは、このテのガセネタは、いつまでたってもなくならないのだろう。 ちなみに、このネタに対する私の意見は、こことこことこことここにあるので、よければ読んでみてほしい。

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    mickn 2009/12/11
  • タイプライターのキーボードの配列をバラバラにした目的は? | yasuokaの日記 | スラド

    今日、テレビ朝日系の『クイズ雑学王』という番組で、「タイプライターのキーボードの配列をバラバラにした目的は?」という問題が流れた、とあちこちから連絡があった。答は「早く打って故障させないため」で 当時のタイプライターは、活字アームという部分が完全に戻ってから次のキーを打たないと、互いに絡んで故障する恐れがあった。そこで、わざと早く打てないような配列にして故障を防いだと言われている。ちなみに、当時、タイプライターのセールスマンが客の前で「タイプライター」と簡単に打ち込めるよう一行目のアルファベットは並べ替えると「TYPEWRITER」となるようになっている。 なんて解説がついていた。全くのガセネタだ。『キーボード配列QWERTYの謎』にも書いたが、1882年8月(現在のQWERTY配列が登場した)当時のタイプライターに「アーム」などという機構はない。しかも、1882年8月当時の商標は「Typ

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    mickn 2009/09/22
  • ケータイの絵文字がJTC1/SC2/WG2へ | yasuokaの日記 | スラド

    ケータイの絵文字をISO/IEC 10646に追加する提案が、3月5日付でANSI INCITS/L2 (Unicode Consotium)からJTC1/SC2/WG2に送られてきた、という連絡があった。N3582が提案文書で、中味はN3583なんだけど、ざっと見て目をひくのが、「EMOJI COMPATIBILITY SYMBOL」なんていう謎の文字が66個も含まれてることだ。 U+1F600に提案されてる文字は、どんな字形なのかハッキリしない(っていうか、四角に「EC 1」って何?)のだが、Internal IDがe-E10だから、これは元々は提案に入れない予定だった「i-modeマーク」ってことになる。次のU+1F601はe-E11だから「枠付きのi-modeマーク」、その次のU+1F602はe-E12だから「docomoのD」…。これらはいわゆる「i-mode隠し絵文字」なので、

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    mickn 2009/03/10
  • 内田樹の知っている「QWERT配列」 | yasuokaの日記 | スラド

    内田樹の研究室に『学校選択制』というエントリーがアップされたので読んでみてほしい、という連絡があった。読んでみたのだが、こんなガセネタの例を掲げて内田樹が何を主張したいのか、私にはさっぱり理解できなかった。 QWERT配列というのをご存じだろうか。 みなさんのコンピュータのキーボードの配列のことである。 この文字配列は「打ちやすい」ように並べられているわけではない。「打ちにくい」ように配列されているのである。 初期のタイプライターではタイピストが熟練してくるとキータッチが早くなりすぎて、アームが絡まってしまうということが頻発した。それを防ぐためにキータッチを遅らせるキー配列が工夫されたのである。 最初はごく一部のタイプライターにしか採用されなかったが、大手のレミントンがこの配列を導入したことで、一気にデファクト・スタンダードになった。 何かもう、どこからつっこんでいいのかわからない文章だが

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    mickn 2008/10/29
  • ショールズ社のタイプライターの盗用 | yasuokaの日記 | スラド

    百数十年もむかしの話になりますが、当時アメリカの代表的なタイプライター製造会社だったショールズ社は、顧客からの苦情に頭をかかえていました。「速く打つとキーがからむ」というのです。速く打てることはタイプライターにとって重要な商品価値ですが、そのためにキーがからまってしまうとあっては元も子もありません。さまざまなアイデアを検討した末に、ショールズ社の首脳陣はこんな結論に至りました。キーを速く打てないようにしよう。方法は「手にやさしくない配列」に変えること。それが現行のQWERTY配列というわけです。つまり性能を落とすことによって問題解決をはかったのです。一例をあげると、OとAは使用頻度が高い文字ですが、それを指の力が弱い薬指と小指の位置にシフトさせました。すると打つスピードが自然に下がります。この考え方を全体の配列に応用することによって、キーがからむほどの速さでは打てないように改善(改悪?)し

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    mickn 2008/10/03
  • 『pronto pronto?』Vol.1のガセネタ | yasuokaの日記 | スラド

    『pronto pronto?』Vol.1 (2006年3月)を読んでいたところ、「トリビア名誉教授 唐沢俊一のビジネス課外授業。」(p.17)に、株式会社に関するガセネタが載っていた。 慶応元年(1865年)、坂龍馬は薩摩藩から資金を出させて、長崎に貿易会社・亀山社中を結成。薩摩藩とイギリスの貿易や物資の海上運搬を担当した。これが日における最初の株式会社で、社員は20名ほど。 慶応元年閏5月設立の亀山社中は、いわゆる「カンパニー」の一種だったことは間違いないが、株主制度を採っておらず、したがって株式会社ではなかった。日初の株式会社がどこなのかは、多少議論のあるところだが、株主制度という点からは、明治2年正月設立の丸屋商社か静岡藩商法会所か、あるいは、明治6年7月設立の第一国立銀行あたりを挙げるべきだろう。 それとも『pronto pronto?』は、ビジネスマガジンを標榜していなが

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    mickn 2008/08/08
  • 安岡孝一の日記: ゆれるX'mas

    笹原宏之の『漢字の現在:番外編「X'mas」』(三省堂ワードワイズ・ウェブ, 2007年12月25日)を読んでいたところ、以下の部分がどうも気になった。 英語圏では、キリストのミサを意味する「Christmas」を、省略して表記する際には、ギリシャ語の表記の頭文字(Χ(カイ))を採り入れた「Xmas」となる。「X-mas」とハイフンを入れて書くことはあっても、「X’mas」という表記は全く行われなかったという。 19世紀の英語文献を読んでると、X'masって表記、時々みかけるけどな。と思いつつ、books.google.comを調べてみたら、あるわあるわ、これとかこれとかこれとかこれとか…。あるいはこれとかこれなんて、Xtmasになってて、かなりかわいい。少なくとも『「X’mas」という表記は全く行われなかった』なんてのは大嘘だ。 つまるところChristmasの略記法には、Xtmasとか

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    mickn 2007/12/25
  • 安岡孝一の日記: 「者の中に点のある渚」と「者の中に点のない渚」

    とつか町だよりにもコメントしたが、「者の中に点のある渚」と「者の中に点のない渚」とに関しては、「辻」や「龍」とは違う、また独特の問題があったりする。とりあえず、人名用漢字表とJIS規格票の周辺を追ってみることにしよう。 JISの原案にあたる『情報交換のための漢字符号の標準化に関する調査研究報告書』(日情報処理開発センター, 1976年3月)では、29区78点に「点のある渚」が収録されていた。また、1976年7月30日に内閣告示された『人名用漢字追加表』にも「点のある渚」が収録されていた。つまりこの時点では、少なくとも内閣とJISの認識は一致しており、「点のある渚」が標準的な字体だったわけである。 ところが法務省民事局は、1976年8月20日に『法務省民二第4726号民事局第二課長依命通知』を全国の法務局長および地方法務局長あてに送付し、各支局長および市区町村長に周知するよう指示している。

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    mickn 2007/11/15
  • 1点しんにょうの辻と2点しんにょうの辻 | yasuokaの日記 | スラド

    『JIS2004日語文字セット規格参加者は全員、頭を丸めて土下座せよ』にもコメントしたが、「1点しんにょうの辻」と「2点しんにょうの辻」のどちらがJISに例示されてるか、ってのは、微妙にややこしい問題だったりする。これは「辻」がいわゆる国字だからで、それゆえに『康煕字典体』という概念が及ばなかったりするのが遠因だが、とりあえずJISの規格票とその周辺を、順に追ってみることにしよう。 JIS漢字の原案にあたる『情報交換のための漢字符号の標準化に関する調査研究報告書』(日情報処理開発センター, 1976年3月)では、36区52点に「2点しんにょうの辻」が収録されていた。字体典拠とした『新字源』(角川書店, 1968年1月)が「2点しんにょうの辻」(検字番号8212)を収録しており、かつ『標準コード用漢字表(試案)』(情報処理学会漢字コード委員会, 1971年10月)も「2点しんにょうの辻」

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    mickn 2007/10/06
  • 漢字の古来の形 | yasuokaの日記 | スラド

    漢字が変更された理由について、JIS規格の改訂作業にかかわった京都大学漢字情報研究センターの安岡孝一・助教授は「漢字の古来の形を重視した国語審議会の答申を新しい規格に反映させたため」と話しています。 「漢字の古来の形」なんて、私、話してないぞ。ちゃんと「旧字体」とか「康煕字典体」って言ったはずだが。そもそも「古来の形」だったら、やっぱり「甲骨文」とかでなきゃダメじゃん。しかも、私のこのインタビュー、「人名用漢字」が2004年に改正されたときに、「2点しんにょうの辻」が「人名用漢字」に追加されたんだけど、「2点しんにょう」で当によかったのか、っていう話だったはずだ。ところが、このニュース画像では「人名用漢字」のところが完全に削除されてしまって、「JIS X 0213」改正の話であるかのようにスリカエられてるし。いったい、どういうつもりなんだろう…。

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    mickn 2007/02/13
  • UTF-16の誕生 | yasuokaの日記 | スラド

    たとえば「16ビットのコードを2つ組み合わせることで急場をしのいだ」といった書き方は、いかにも行き当たりばったりでサロゲートペアを作ったように見えますが、実際には最初から計画的にサロゲート用のコードはリザーブしてあったわけですよね。 「最初から計画的にサロゲート用のコードはリザーブしてあった」というのは、どう考えても嘘だ。この際だからUTF-16の誕生に関して、私の知る限りのことを記しておこうと思う。 Joseph Dermansly BeckerがJTC1/SC2/WG2に『Proposal for Extended UCS-2 being also a Proposal for Extended Unicode』を提出したのは、1993年4月のことだ。後にJTC1/SC2/WG2 N883と呼ばれるこの文書において、Beckerは、High Half Zoneとして2C00~2FFFを

  • 安岡孝一の日記: JIS X 0213:2004で追加された10字

    それは,先の字体の変更ではなく,追加となった10文字だ。具体的には次の通りである。 倶 剥 叱 呑 嘘 妍 屏 并 痩 繋 これらの文字の正字を使うと,これまで使っていた略字とは別のキャラクタ・コードになる。検索などが面倒になるだけでなく,これらの文字を使ってWindows Vistaで作った文書を,JIS2004に対応していない既存のWindowsで開くと,「・」や「■」などで表示される恐れがある。 最初の8字(俱・剝・𠮟・吞・噓・姸・屛・幷)については、確かに表示が化ける可能性は否定できないが、瘦と繫の2字は大丈夫なはずだ。というのも、これら2字はJIS X 0212に収録されていたので、Microsoftは日語版Windows 98以降、表示に関してはサポートしてきたからだ。つまり、まずいのは「JIS X 0213:2004で追加された10字」などではなく、「JIS X 0213

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    mickn 2006/11/29
  • 安岡孝一の日記: ANSIが1962年に制定した文字コード

    第3回ITTVC公認インストラクター資格認定試験用語試験問題用紙(IT人材育成事業者協議会, 2004年3月28日)を読んでいて、問14でしばし長考した。 文字コード年表にも書いたが、ANSI (American National Standards Institute)の発足は1969年10月6日なので、1962年時点ではANSIなどという団体は存在しないはずだ。それとも私の知らない別のANSIなのだろうか、と思いつつ、選択肢を見ていくと、(ア)のUnicodeはVersion 1.0が1991年10月発表だから、これは除外できる。(イ)は、JIS C 0803が1961年11月1日制定、JIS C 6220が1969年6月1日制定、JIS C 6228が1975年3月1日制定、JIS C 6226が1978年1月1日制定、JIS B 9561が1979年12月1日制定、JIS X 02

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    mickn 2006/07/01
  • yasuokaの日記: WAVE DASH問題縁起

    Encode - 規格のバグまでは直せませんにコメントしながら思ったのだが、JIS X 0208の1区33点「波ダッシュ」をUnicodeに変換する際、U+FF5EのFULLWIDTH TILDEに変換するのは明らかに間違いだ。この件に関して、私が知る限りのことを、ここに記しておこうと思う。 平成5年度のUCS調査研究委員会WG1において問題となったものの一つが、既存のJISの文字コードとISO/IEC 10646との対応をどうするかだった。JIS X 0208-1990の1区33点「波ダッシュ」に対しては、U+223C、U+223D、U+223E、U+223F、U+301Cが候補となったが、結局U+301Cと対応させることとなった。U+301Cの名前がWAVE DASHだったからである。ただし、ISO/IEC 10646-1:1993のU+301Cの例示字形は、JIS X 0208の「波

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    mickn 2006/05/10
    WAVE DASH 問題
  • 安岡孝一の日記: タイプライターのシフト機構

    矢沢久雄の『キーボードが複雑怪奇な理由』(日経パソコン, No.504 (2006年4月24日), p.165)を読んだが、19世紀のタイプライターを全く調査していないらしく、間違いだらけの内容だった。特に、タイプライターのシフト機構に関する以下のくだりは、間違いにしてもあまりにもヒドイ。 特殊なキーの名称の由来の多くは、タイプライター時代の名残りです。Shiftは「ずらす」という意味です。タイプライターの一つひとつのアームには、アルファベットの大文字と小文字の両方が刻まれています。通常の入力では小文字が印字され、Shiftキーを押しながら入力すると、アームが持ち上がって大文字が印字されます。 機械式タイプライターでは、Shiftキーが持ち上げるのはプラテン(紙を巻きつけるローラー)の方だ。アームが持ち上がったりはしない。しかも、「持ち上げる」のなら「Shift」ではなく「Lift」だ。こ

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    mickn 2006/05/08
  • 安岡孝一の日記: ABO血液型はなぜABCではないのか

    唐沢俊一の「トリビアな日々」第29回『血液型占いの元は“崇高な目的”』(FRIDAY, 2005年2月4日号, p.76)の以下の4コマ漫画(ト書きとフキダシを引用)が気になったので調べてみた。 やっぱりおおざっぱ ABO式血液型の分け方は 糖タンパク質の構造による 「何もないものは ゼロ型にしよう」 「ハカセ 0(ゼロ)型を みんな O(オー)型と 言ってます」 んー… 1927年 国際連盟の委員会 「めんどうだから オー型でいいや」 決定ー 「この大ざっぱさは いかにもO型!」 ヒトの血液型に「O」型という記法を初めて導入したのは、Emil Freiherr von DungernとLudwik Hirszfeldの『Ueber Vererbung gruppenspezifischer Strukturen des Blutes, II』(Zeitschrift für Immuni

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    mickn 2006/02/24