今日、テレビ朝日系の『クイズ雑学王』という番組で、「タイプライターのキーボードの配列をバラバラにした目的は?」という問題が流れた、とあちこちから連絡があった。答は「早く打って故障させないため」で 当時のタイプライターは、活字アームという部分が完全に戻ってから次のキーを打たないと、互いに絡んで故障する恐れがあった。そこで、わざと早く打てないような配列にして故障を防いだと言われている。ちなみに、当時、タイプライターのセールスマンが客の前で「タイプライター」と簡単に打ち込めるよう一行目のアルファベットは並べ替えると「TYPEWRITER」となるようになっている。 なんて解説がついていた。全くのガセネタだ。『キーボード配列QWERTYの謎』にも書いたが、1882年8月(現在のQWERTY配列が登場した)当時のタイプライターに「アーム」などという機構はない。しかも、1882年8月当時の商標は「Typ