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ブックマーク / hongokucho.exblog.jp (21)

  • 「日本国債がデフォルトした場合の危機管理について」という田村先生の質問について | 本石町日記

    田村耕太郎先生は、その元気で前向きな姿勢は評価しており、頑張っていただきたいのだが、政権与党の先生としては、日の日銀総裁らに対する以下の質問は状況設定が危険であり、マーケットの地合いによっては今後まずくなるリスクもあるので、簡単に解説したいと思う。 まず質問内容はブログから引用するが以下の通り。 「日国債がデフォルトした場合の危機管理について。 論点は幾つかあるでしょう。ただ、ここでも日銀は保有資産の多様化を要するのではないでしょうか。価値の保全と、対応手段の多様化の両面からです。 また、国債のフォルトの際に、円が信任を失えば、日企業は海外決済が出来なくなり、即死する恐れがあります。銀行等が保有している国債の残高も大きく、信用不安が急速に進行する恐れがあります。これは、数時間、あるいは数十分で進行するので、事前に充分な検討と、危機管理対策をマニュアル化しておかねばならないと考えます。

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    mickn 2010/04/14
  • 菅大臣の「口先介入」をめぐる報道について=「結果オーライ」だったのでは | 本石町日記

    一発目に追記 「デフレ宣言」した政府が、円安に誘導した財務大臣の発言を問題視するのはおかしい。むしろデフレ脱却に資する、というのが整合的ではないのか、と政府の立場なら思う。 菅大臣の円安誘導発言、つまり「口先介入」がいろいろと報道されて、菅氏がまずい対応を取ったかように扱われていた。ただ、この件で総理がコメントする場面がニュースに出ていたが、全体を聞いた印象では問題視するような印象は受けなかった。今もNHKが「波紋が広がっている」と報じているが、正直、この件はそれほど大々的に取り上げる問題なのか、という気がする。意図的に騒ぎを大きくしているきらいがある。 報道では、発言で相場を動かしたこと自体を問題にするかのようなものもあったが、つい数年前は介入しまくりで、それに比べれば発言でちょっと動いたこと自体は大した話ではない。口先介入はただの方法論で、あまりやらない方がいいのは、逆に相場の安定化が

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    mickn 2010/01/08
  • マスコミが騒ぐと相場は終わる、の巻=債券、やっぱり買いたかったのね | 本石町日記

    一応、こうなるとは予想していたのだが、何だもう終わったのか、とややあっけない印象であります。何せ最悪は国家破たんという財政赤字がテーマなので、もっと腰入れたショートが打ち込まれ、せめて1.5%は突破するだろうな、と思っておりました。しかし、実際はその手前から怒濤の買い戻しが入り、やっぱりみんな買いたかったのね、と改めてわがJGB市場の劣情を思い知ったのでありました。 この間の海外メディアの取り上げ方をEconomics, Technology & Mediaが紹介されている。plateausさんはツィッターの方で活発に呟かれており、これも参考になります。ご関心ある方はフォローを。で、今回は海外メディアの報道が目立った財政赤字相場である。結果的には宝くじに当たったようなもんだが、初期的にショートで入った向きが、少しでも今回のシナリオを描いていたとしたらナイスであった。 民主党政権が発足直後

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    mickn 2009/11/12
  • 「経済的不平等はテロリズムを招くのか?」 | 本石町日記

    物騒な表題だが、これはMark Thoma教授の「Economist's View」にあったエントリー、"Will Economic Inequality Lead to Terrorism?"を訳したもの。扇情系のブログならスルーするところだが、Thoma教授がピックアップしたものなので、備忘録的に紹介しておきたい。 テロリズムとは、アルカイダなどによるものではなくて、貧困化した米国人によるもの。元ネタはこちら。「It Could Happen Here」というを書いたBruce Judson氏がラジオ番組に出演した際、視聴者からかかってきた電話内容がただならぬものであったようだ(Judson氏については、私はよく知らない)。 電話をかけてきたのは、60才の元原子力エンジニア。 「I’m an unemployed nuclear engineer. I’ve worked on 13

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    mickn 2009/10/23
  • 大塚先生のメルマガで日銀法43条のお勉強 | 本石町日記

    下のエントリーに関連して政権交代に伴う国会論戦(金融政策関係)の見所を考察しようと思っているのだが、その前に面白いものを見つけたので紹介したい。民主党・大塚耕平議員の日銀法43条に関する見解である。メルマガにあったのだが、一部を紹介したい。日銀が株の買い取りで43条を初めて発動したときのものである。これはこれで日銀マンらしい考え方であるので、BOJウォッチャーの方々はご一読を。 ーーーーーーーーー ・不健全な中央銀行の独立性:「ルビコン川を渡った」より抜粋。 日銀法第43条は「打出の小槌」ではありません。日銀行が「認可さえ受ければ何をやってもいい」という認識でいるとすれば、この点は間違っています。日銀法はあくまで「平時」の法律であり、先進国共通の中央銀行制度の枠内の法律と言えます。日経済が「非常事態」であり、先進国中央銀行制度に前例のない政策を行う以上、別途の立法によって法的根拠を確立

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    mickn 2009/09/03
  • 与党・民主党の日銀出身議員(個人用メモ) | 本石町日記

    総選挙が終わり、民主党が政権与党へ。それ自体に特に感想はなし。今日の債券市場のようなもの。まあ、職業的には、金融政策運営の観点で野党時代も含めた新政権の言動をウォッチしていきますが。とりあえずお手並み拝見でありましょう。ところで、外貨準備の扱いには気をつけてね、円高進行中ですので。 今回の総選挙で日銀出身議員が新たに当選しているので、個人用メモで顔ぶれを整理(敬称略=入行年次の古い順) ・大塚耕平(参・愛知) 早稲田大学。83年入行、2000年退職。01年、第19回参議院選で初当選。 ・川崎稔(参・佐賀) 京都大学。84年入行、2004年退職。07年、第21回参議院選で初当選。 ・津村啓介(衆・岡山二区) 東京大学。94年入行、2002年退職。03年、第43回衆議院選で初当選。 ・小野塚勝俊(衆・埼玉八区) 立教大学。95年入行、2007年退職。今回、初当選。 この中で注目は大塚氏でしょう

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    mickn 2009/08/31
  • サンフランシスコ連銀にデモ隊(お知らせあり) | 本石町日記

    CalculatedRiskでサンフランシスコ連銀にデモ隊が押しかけてきたことを知った。デモの模様はこちらに詳しい。まあ、静かな抗議行動であったようです。個人的には、バーナンキ議長は頑張っていると思うのだが、ウケは悪いようである。「ヘリコプターマネー」はうまくいくかどうかはともかく経済を救済するためだが、怒った人々には銀行救済に見えるようである。ウェルズファーゴの好決算も、家計から銀行への不当な利益移転とかいう批判もあった。日でも低金利批判が巻き起こったが、日銀前にデモ隊が押しかけてきたことはなかった。衆愚的な色彩を強めつつある米経済の先行きが思いやられる。試しにデモの模様を伝えるサイトから写真をアップできるかやってみた。それにしてもこの模型、よく出来ている。 お知らせ 誤ってスパムではないトラックバックを消した可能性があります。送り主さん、申し訳ありません。必要であればまたトラックバッ

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    mickn 2009/04/14
  • EIUの世界が危険化するリポート=日本は安全です | 本石町日記

    「Finantial Ninja」でEIU (Economist Intelligence Unit)の世界が危険化する可能性を分析したリポートを見つけた。 詳細を知りたい方は当該エントリーからリポートをダウンロードできるのでご覧あれ。簡単にまとめると以下の通り。 メーンシナリオ(確率60%) 各国当局の経済対策で景気は安定化する(ただし低成長)。 メーンリスクシナリオ(確率30%) 景気対策失敗。長引く不況。保護主義の台頭。グローバリズムの反転。 サブリスクシナリオ(確率10%) ドル崩壊。アンカーとなる価値の喪失。世情混乱、暴力的デモの横行。つまり暗黒の世界である。 リポートは確率10%の危険シナリオの分析に軸足を置いたもの。地域別危険マップがあるので、これは視覚的に分かりやすい。結論から言えば、このシナリオでも日は「安全」であります。165カ国の危険ランキング(1位が一番危険・ご存

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    mickn 2009/03/26
  • 民主・大久保先生、ミシュキンネタの使い方が逆です | 本石町日記

    国会ネタ続きます。日は、参院予算委での民主党・大久保勉議員と麻生総理のやり取りが面白かった。大久保先生、ミシュキンネタのあの使い方は逆ではないかと思いました。麻生総理の切り返しが一取った、という感じでありました。まず、やり取りは以下の感じ。 大久保議員 FRB元理事のミシュキン氏がバブル崩壊後の日の財政政策は小出しで「大ばか者だ」と言っている。自民党のやった政策が批判されたわけだが、どういうことか。 麻生総理 先生、(流暢な発音で)Financial TimesのMartin Wolfのコラムを読まれましたか? むしろ日はよくやったという評価だったんじゃないですかね。 このやり取り、麻生総理が鮮やかに一取った、という印象でありました。総理がこの後、「ノーベル経済学賞を取ったクルーグマン教授は、当の米国がミシュキンさんが大バカと言った日みたいになるのを憂いているんじゃないですかね

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    mickn 2009/03/13
  • お待たせ、共産党・大門先生の詳報=市場経済、最後の守護神? | 本石町日記

    ちょっと見出し変えました。 参院財政金融委(4日分)の会議録がアップされました。市場経済の最後の守護神?となった感のある共産党・大門先生の堂々の主張は以下の通り。つまんだ形で紹介します。 ○大門実紀史君 (略)株を公的資金で支えるとかこういうことは、当に気を付けないとちょっと飛びはねた議論がすぐ出るんですけれども、よくよく考えなきゃならないんじゃないかなと思っております。 小手先でいろいろやっても、結局元に戻ってしまうと。それは、やっぱり株というのは実体経済の反映、鏡でございますから、何かやらなきゃといって焦っちゃって、もう一喜一憂して、今日下がった、何かやらなきゃと、もう右往左往してしまうのは気持ちとしては分からなくありませんが、政治こそどんと構えて、来の対策を打たないといつまでたっても逆に政治が翻弄されるということにもなりかねないんじゃないかなというふうに思っています。 ○大門実紀

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    mickn 2009/03/12
  • 共産党・大門先生の主張にしびれました… | 本石町日記

    国会中継はモニターしているが、もちろん全部を入念に視聴するわけではなく、総裁など日銀幹部が答弁に立つ場面に集中する。つまり適宜のモニターである。関係ない場面では別な仕事とかしているのだが、たまに垂れ流しの状態でも質問者・答弁者の発言が耳に入るときがある。発言内容に惹かれるキーワードがあるため。総裁らが呼ばれた一昨日の国会(参院財金委)で聞き入ってしまったのは共産党・大門実紀史議員の質疑でありました。 興味を引いたキーワードは「日経」でありました。多少脚色すると次のフレーズ。 大門先生 「この日経一面の記事は何ですかあ(怒)。CPを買えって言うんですかあ(怒)」 このフレーズがいきなり耳に入り、ちょっと聞く体制に入る。で、どんどん聞き入った。ポイントは以下の通り(これも脚色あり)。 ・CPを買って、それで効果があるとしましょう。 ・でもよく聞いてください、みなさん。効果がある、というのは市場

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    mickn 2009/03/05
  • インドの金輸入がゼロに=管理通貨制度には朗報(追記あり) | 本石町日記

    インドの2月の金輸入がゼロになったようだ。“質への逃避”で金がどんどん買われていくのは、通貨価値を不用意に動揺させかねないので、このニュースは管理通貨制度にとっては朗報だ。インドは伝統的に宝飾品や安全資産として金が好まれる国であり、その国で金輸入が激減したのは金が通常のコモディティとして反応したことを意味する。景気が悪い→需要が落ちる、というパターンである。 恐れるべきは、景気が悪いのに金が上がるパターンであり、これは人々が通貨価値の喪失(ジンバブエ化)を懸念していることを意味する。景気が悪いために国家が金融財政政策を総動員しているとき、通貨価値の喪失が予見されてしまうと、もはや万事休す。まあ、ハイパーインフレになると、債権・債務が蒸発してしまい、(私のような)債務超過者にはいい話には見えるのだけど、ハイパーインフレ退治のために極度の引き締め(場合によっては預金封鎖・通貨切り替え)が断行さ

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    mickn 2009/03/03
  • 金融ブログの面白い文章を超訳してみた… | 本石町日記

    「今日、引けにかけて金と銀をショートした。そう、ショート、つまり『売り』ね、きちんと読んでくれよ。 分かってる、分かってる、お前らが言いたいのは。 世界は終わって、金や銀が高騰するんだよな。通貨は価値がなくなって、ハイパーインフレになり、俺たちゃ、みんな死んじゃうんだろ」 -「The Financial Ninja」より。金と銀を売り持ちにしたエントリーの出だしのところが面白いので、超意訳してみた。後の部分は真面目にショートした理由が書いてある。かなり鋭い洞察なので、下に原文を紹介したい。簡単に言えば、金と銀はテクニカルに買われ過ぎで、ファンダメタルズとしては、ハイパーなインフレにつながるようなプリントマネーを米財務省もFEDもやってはいない、ということです。 「While the Fed and Treasury are indeed bailing these institutions

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    mickn 2009/02/25
  • 1873年恐慌との近似性=クルーグマン教授のコラム | 本石町日記

    ニューヨーク・タイムズ紙で、クルーグマン教授が「Who’ll Stop the Pain? 」というシャレた見出しのコラムを書いていた。(CCRの歌をもじった?)見出しに引かれてざっと目を通したのだが、現在の大不況は1929年よりも1873年の恐慌に近いとの認識でありました。書いてある内容もまあ同感でありまして、興味ある方は直接ご覧ください。 簡単に調べたところ、当時は大英帝国の末期でドイツや米国などが台頭。そうした最中、穀物バブルが崩壊し、長きにわたる低迷期が続いたようである。クルーグマン教授によると、この不況、政府の介入なしで結果的に回復に向かったとのこと。ただし、5年以上も低迷が続いたようであります。 このコラムで印象的だった指摘は以下でありました(順不同)。 ・オバマ政権の景気対策は不況を和らげるが、(不況を)終わらせるものではない。 ・じゃあいつ終わるの? 終わりのない不況はない

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    mickn 2009/02/24
  • 最近の金融政策運営についての説明(自分用・参考まで) | 本石町日記

    日米英の金融政策は「ゼロ金利」でもなく「量的緩和」でもなく、いくつかの緩和策の合わせ技になっているが、一般的には分かりにくい。白川総裁が会見で、改めてこの辺のところを説明しているので、もっぱら自分用ですが、参考までに紹介します。 金融政策については色々な概念整理が可能かと思いますが、私自身は3つの柱から成っていると思う。 1つ目は政策金利を引き下げることで、現在0.1%まで引き下げている。 2つ目は金融市場の安定を維持すること。これは必ずしも狭義の金融政策だけではなく、最後の貸し手として資金供給することや通常のオペレーションでも潤沢に資金供給していくことが含まれる。 3つ目は、CP市場(CP買い入れ)がその典型だが、金融市場の機能が低下し企業金融が全体として逼迫を来しているときに、その金融市場に対して中央銀行が働きかけていくという政策であり、これについては確かにクレジット・イージング(信用

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    mickn 2009/02/20
  • 憂鬱な内容だが、多分そうなりそう=Market Ticker、今年の予測集 | 本石町日記

    金融系ブログで「The Market Ticker」というのがある。キャピタルマーケットに軸足を置いたブログだが、ライアーズ・ポーカーを書いたマイケル・ルイス的な香りがあり、なかなか面白い。金融関係者にはお勧めです。興味があればご参照を。 このブログのちょっと前のエントリーに今年の相場予測があった。私は、せめて今年上期には世界経済は底打ちして欲しい、と願っているが、これはまあ願望です。職業的上の見立てとしては、恐らくはそうはならないだろう、と見ている。で、The Market Tickerの予測だが、私の悲観的予想とほぼ合っておりました。憂ですけどね…。場所はこちら。主な予測は以下の通り。 ・経済は今年、回復しない。失業率は8%前後に到達。真の失業率(U-6って言うんですか?)は15%突破へ。 ・インフレにはならず。むしろデフレの波が住宅以外に広がっていく。 ・住宅価格は崩壊続く。一部ポ

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    mickn 2009/02/13
  • 質的緩和はリフレ政策的には正しい方向=かつての深尾教授の主張&追記あり | 本石町日記

    日銀が量的緩和(注)のマクロ効果に懐疑的だったのは、下の下でイエレン総裁も言っていたように、ゼロ金利近傍では短期債と現金がほぼ代替的になるため。つまり、インタバンクで生じる極めてわずかな金利差を利用した資金供給によって実現された当座預金残高の達成は、現金(に近い金融資産)と現金の交換に近くなるからだ。従って、ただ「量を増やせ」とか言われると、日銀としては「まあ、やってもいいけどあまり意味ないよな」と空しさを覚えることになる(でも福井さんはやったが)。 では、日銀から見て、実際にやるかどうかは別にして、デフレ脱却に効果があるやり方とは。まず、デフレはモノに対してお金の価値が高いこと。仮に量を出したとしても、お金の裏づけである資産内容が健全であれば、お金の価値も健全(高い)である、と考えられる。つまり、お金の価値を落とすやり方を取らないと、お金の価値は下がらない(デフレ対策として効果がない)と

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    mickn 2009/02/10
  • 政府紙幣や無利子国債など=これらに関連した妄想的考察 | 本石町日記

    政府紙幣や無利子国債が話題になっている。あまり詳細にはフォローしていないのだが、取材上の感触では、政府紙幣よりは無利子国債の方が議論としては多少現実味があるかな、という印象である。最近会ったMOFの某OBは「強いて勉強するなら、政府紙幣よりは無利子国債なんじゃないか」と言っておりました。確かに政府紙幣では日銀総裁と財務次官が歩調合せての反論(珍しい?・笑)になっておりますしね。で、個人的には、日の日経新聞「経済教室」の深尾光洋教授の解説が最もオーソドックなものではないか、と思っております。深尾先生、参考になりました。 で、以下は妄想なんだが、政府紙幣や無利子国債の狙いに日銀B/Sの構造要因などを絡めてちょっと可能性を探ってみた。与野党、財務省、日銀の方々、ご意見あれば幸いです。 ・政府紙幣→無コスト(金利負担なし&償還なし)で資金を調達して経済対策に使うのが目的。流通させるやり方はいろい

  • NPO的な護送船団サービスの銀行リテールに頭が下がります | 本石町日記

    紺ガエルさんのこちらのエントリーに触発されて、最近の経験を踏まえて別な切り口で銀行リテールサービスについての感想を書いてみたい。率直に言うと、窓口対応している行員の方々の努力に頭に下がるわけである。 ・きっかけ 最近になって三菱東京UFJ銀行に口座を持つ必要に迫られた。新規口座を作るのは手続きが大変そうなので、旧三和銀行に持っていた口座が使えるかどうかをチェックした。このときの私は、通帳は奇跡的にあったが、キャッシュカードがない、という状況であった。しかも8年間使っていない。残高は360円前後。 ファーストアクション 口座がある地元支店に電話。この支店は旧三和銀行と住所がいっしょ。で、話が簡単に通じるかと思ったら、旧UFJ銀行の番号にかけて欲しい、と言う。 興味津々の私 「えっ?、住所は旧三和銀行ですよ。東京三菱銀行が廃止されたのでは」 担当者 「この番号は旧東京三菱銀行のコールセンターで

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    mickn 2008/11/27
  • 通貨発行益(シニョリッジ)をめぐる勘違い : 本石町日記

    しばらく前、ある書評を頼まれた。かなり興味深い内容だったが、「一万円の原価は約20円。従って通貨発行益は原価を差し引いた9980円である」との部分があった。多分、勘違いだとは思うが、一万円の発行益が9980円と思っている人は意外に多い。私もその一人であったからだ。先日もある著名なエコノミストと通貨発行益の話をしていたら、「エーッ!、9980円じゃないの?、てっきりそうだと思っていた」と驚いていた。 日銀のバランスシート(B/S)を大雑把にみると、負債側に銀行券、資産側に国債がある。日銀は銀行券の見合いで国債を保有しており、国債買いきりオペが銀行券見合いと位置付けられているのもそのため。銀行券は金利コストのない負債であり、見合った国債の利子収入が通貨発行益となる。一万円だと一万円相当の国債がある格好で、この国債が10年物だとした場合、長期金利1.2%で、単純計算すると年120円が発行益と

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    mickn 2008/11/04