産経新聞社は10月1日、『夕刊フジ』を来年1月末で休刊することを発表した。購読機会の減少や原材料費、輸送コストの増加を理由にしている。 コロナ禍で帰宅時に読む人が減ったということも、理由として述べている。 夕刊紙は、厳しい状況に追いやられている。部数減などがひどく、値上げも行われた。 しかしかつては、夕刊紙は売れていた。どこで、売れていたのだろう? 駅の売店で夕刊紙は売れていた 夕刊紙は、鉄道の駅に売店があったからこそ成り立ったビジネスである。ホームに何か所も売店があり、朝は『日本経済新聞』を中心に多くの一般紙やスポーツ紙が積まれ、夕方は『東京スポーツ』『日刊ゲンダイ』『夕刊フジ』といった夕刊紙がタケノコのように高く伸びていた。以前は『内外タイムス』という新聞もあった。 多くの人は、硬貨で夕刊紙を買っていた。店員に硬貨と新聞を示し、店員が硬貨を受け取ればそれで買うことができた。 速報性を大