昨年11月に発生した台風30号がフィリピンに甚大な被害をもたらしました。死者が6000人を超え、行方不明者が約1700人います。約1600万人が被災し、約400万人が避難生活を強いられています。インフラや農業へのダメージが840億円と言われています。亡くなられた方々のご冥福を祈るとともに、被災地が一日でも早く復興することを願っています。 「供給能力」の低さゆえに十分な救援活動が行えなかった 今回の災害でフィリピン国家経済の「供給能力」の低さが浮き彫りになりました。インフラや制度や体制の欠如や不備による救援の不十分さや遅れが目立ちました。日本は東日本大震災が発生した直後に行政や地元の建設会社が動き出し瓦礫の撤去などを行い、自衛隊が大規模な捜索・救助活動を開始しました。しかしフィリピンの場合、台風30号が直撃してから5日程経っても被災地の現場では組織的な救援活動が行われているようには見えないと
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