北陸新幹線の長野―金沢間開業から14日で2周年を迎えた。金沢の観光地の人気はいまだ勢いは衰えない。金沢21世紀美術館では高い集客力ゆえの思わぬ余波も表れている。ただ、JR西日本によると乗客数はやや減っている。富山では「新幹線効果」に陰りが見えている。 金沢市の観光名所の一つ、金沢21世紀美術館では、新幹線開業後の昨年度の来場者数は前年度より3割も増えて237万人を記録。2004年の開館以来最多となった。今年度は今月12日の時点で240万人が訪れた。経営情報誌を出版する綜合(そうごう)ユニコム(東京)の調査では昨年度、全国の主要な美術館・博物館では1位。絶好調の一方、観光客増加で美術館を囲む芝生のはげ方が激しくなる想定外の事態が起きている。 同館は建築家の妹島和世さん、西沢立衛さんの建築ユニットが手がけた丸い建物で金沢のランドマークでもある。特に、芝生のはげ具合が激しいのは兼六園方面の北東側