大学講義の「代返」をめぐる恐喝事件。元学生は「お前がサボったせいで留年する。授業料を払え」と代返アルバイトの後輩を脅し、現金を脅し取っていた 大学生にもなって、どうしてこうも幼稚なのか。単位取得に必要な出席日数を満たすため、自分になり代わって講義出席の返事をしてもらう「代返(だいへん)」。友人に頼んだ経験がある人も少なくないかもしれないが、大阪地裁では7月から、この代返をめぐる恐喝事件の公判が進行中だ。代返バイトをさぼった後輩に腹を立て「お前のせいで留年することになるから授業料を払え」と現金64万3千円を脅し取ったとして、恐喝罪に問われたのは大阪府内の私立大学の元男子学生(21)=退学処分=ら。元学生は、あきれ顔の検察官から「そもそも代返自体が悪いことなのは分かってるよね」と、被告人質問で繰り返し〝説教〟されるありさまだ。しかも、結局留年にはならなかったというお粗末な結末まで付いて…。 1