評論家の西部邁(すすむ)さん=当時(78)=の入水自殺をめぐり、自殺幇助容疑で窪田哲学容疑者(45)と青山忠司容疑者(54)の2人が逮捕された5日夜、西部さんと同居していた長女(49)が産経新聞の取材に応じ、「父が頼んだことなので、断ってくださったらよかった。2人に申し訳ないことをした」と話した。 長女によると、青山容疑者は西部さんが主宰する私塾の塾頭で、対談相手になったこともあった。一方、窪田容疑者は西部さんが出演した東京MXテレビの番組編集を担当。普段から酒席をともにし、「父とは親しい間柄だった」という。 西部さんは生前、著書などで「生の最期を他人に命令されたりいじり回されたくない」などとし、「自裁死」を示唆。だが、2人に手助けを依頼していたことは聞かされていなかった。長女は「父は1人でやると思っていた」と複雑な胸中を明かした。 長女に宛てられた遺書に書かれていたのは、「警察にご迷惑を