年も押し迫った2012年12月26日。楽天社長の三木谷浩史(47)は本社で、テレビ会議のカメラに向かっていた。三木谷が肩をすくめて中国語で何か言うと、画面の向こうの台湾のスタッフがドッと笑った。三木谷が中国語の勉強を始めたのは10年の春。この年、楽天は社内公用語を英語にすると決めた。すでに英語に堪能な三木谷は「社員が頑張るのだから俺も」と中国語を始めた。日本のインターネット通販市場で首位に立
三木谷浩史、たかが英語!を読んだ。楽天の英語公用語化を紹介した本である。 http://books.rakuten.co.jp/rb/11693605/ なお、わたしの所属企業は楽天であるが、ここでの意見は、もちろんわたしの個人的なもので、楽天としての見解でもなんでもない。もちろん、所属している組織のことを論じるので、視点が一面的であり、主観的である可能性は否定しない。 2年前、楽天が社内公用語を英語化すると発表したとき以来、マスメディアを含め、多数に面白おかしく取り上げられた。曰く、カフェテリアのメニューが英語化してわけがわからなくなった、日本人が片言の英語を話すので効率が落ちた、重要なので日本語で失礼しますというらしい、等々。 社外の友人と飲む時の最初の話題も、本当に英語化するのかとか、実際はどうなのよとか、散々聞かれた。今でも初対面の人にも聞かれる。飲み会で、友人に、面と向かってばっ
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