犯罪口座の残金が、犯罪被害者の子どもに対する「給付型奨学金」として活用されることが決まった。 平成28年度中にも募集開始へ 金融庁は17日、振り込め詐欺などに使われた口座に残っているお金を、犯罪被害者等の子どもに対する「給付型奨学金」にすると発表した。 平成28年度中にも内閣府令を改正して正式決定し、募集を始めるという。 凍結口座に約65億円の残金 犯罪に使われて凍結された口座に残っているお金は被害者に返金されることになっているが、被害者から返金申請が無いなどの理由で残金が発生する場合も。 NHKの報道によると、犯罪口座に使われて凍結された口座に残ったお金は約65億円に上るという。 貸与制→給付制へ 被害者に返せなかった残金はこれまでも、犯罪被害者の子どもに対する「まごころ奨学金」という無利子の貸与奨学金などとして使われていた。 しかし、まごころ奨学金の借り手には低所得な家庭が多く(平均所