「どうしてここだけロジットなんでしょうね?」当雑誌の編集委員会で投稿論文の審査をしている過程でしばしば耳にした台詞である。就業などを統計的に分析する離散選択モデルにどのような確率分布を用いるかという話なのだが、経済学ではプロビットモデルがよく用いられる一方、社会学ではロジットモデルがよく用いられる。経済学でプロビットモデルがよく用いられるのにはランダム・ユーティリティ・モデルという歴とした背景があるのだが、学際的な当雑誌の編集場面では、各分野が当然のように想定している前提が、果たして同じことをいっているのか、違うことを想定しているのか、違うならばその違いは些細なことなのか、にわかに判断できないことが多い。本特集は、労働研究の初学者に向けて、こうした概念上の異同を明確にすることを目的に編集されている。題して、「似て非なるもの、非して似たるもの」である。 理想的には、分野間での比較(たとえば労
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