記者会見で次期衆院選不出馬の意向を表明した自民党の二階俊博元幹事長(手前)。奥は林幹雄元経済産業相=東京都千代田区の同党本部で2024年3月25日午前10時37分、竹内幹撮影 自民党の二階俊博元幹事長が25日、派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り次期衆院選への不出馬を表明したのは、政治的に距離がある岸田文雄首相(党総裁)に処分を下される前に自ら身を処し、自身の子息の名前も取り沙汰される地元での後継候補者選びに備える狙いとみられる。二階氏が二階派会長としての「けじめ」を示したことで、岸田派会長を務めた首相や、党内処分を待つ姿勢の安倍派幹部は苦境に立たされそうだ。 二階氏が政治資金パーティー裏金事件で自身の秘書の有罪が確定したことを受けて、次期衆院選に出馬しない意向を表明しました。党執行部は二階氏に対する党の処分を見送る検討に入りました。背景などをくわしく解説します。(全2回の第1回) 第1