今回レビューするのは「」。匿名性の強さから生まれた「増田の書き手は11人説」というネタを用いて、主要人物を全て増田と括っている一発ネタの出オチ作品。読み切りで終わらせる分には「全部同じで分かりにくいなあ」というネタとして消化できなくもないのだが、なんと本作は連載である。 さて、本作は一言で表現するならば「分からない」作品だ。構成、登場人物、ネタ、面白いかどうかも分からない。誰が誰なんだかさっぱりだし、何をしてるかも意味が分からないし、内輪ネタかどうか判断に困るし、分かったところで面白いかどうか判断に困るし、とことん「分からない」作品だった。分からなくても面白い作品や、分からないことがむしろ面白さになってる作品はいくつかあるけれど、これはそのどちらでもない。分からないし、面白くない。多分、作者本人も面白いと思って書いていないんじゃないだろうか。 まず上述のとおり登場人物の区別が困難なので、構