一時、所在が分からなくなった女児(6つ)を見つけて保護したとして、浦和署は、開智中学校(さいたま市岩槻区)三年の斎藤智規さん(15)=同市中央区=に感謝状を贈った。 同署によると、十四日午後三時二十分ごろ、女児の父親が勤める同市南区の飲食店から女児の姿が見えなくなり、通報を受けた署員約六十人が周辺を捜索。斎藤さんは同六時ごろ、下校中に飲食店から約三・五キロ離れた同市中央区役所付近で女児を発見した。雨の中を傘も差さずに一人で歩いているのを不審に思い、声を掛けて近くの交番まで連れて行った。 「見過ごして万が一、女の子が事故に遭ったら、と思った」と斎藤さん。女児の両親が泣きながら感謝していた旨を同署から伝えられると、「昔から積極性がないと言われていた。ようやく何かできてよかった」と照れ笑いを浮かべた。