東京都知事選で落選する見通しとなった元首相の細川護熙氏(76)は、都内の事務所で「今回は力が及ばず残念な結果となった、出馬に逡巡(しゅんじゅん)があり、準備期間が短かった」と語り、悔しさをにじませた。 細川氏は都知事選で「脱原発」を訴えたが、「脱原発が争点にならず、なかなかとり上げられなかった。脱原発を争点にさせまいとする、そういう力が働いた。いま日本は原発なしで発展していくか否かの分岐点に立っている」と述べた。「(都知事選は)戦前の日本に戻すかのような今の政治に立ち向かう戦いでもあった」とも指摘した。 今後の政治活動については「選挙が終わった今この段階から、脱原発の活動をこれからも自分の信念としてつなげていく。脱原発は今を生きる人の覚悟の問題」と話した。 元首相として、ともに選挙戦を戦った小泉純一郎氏に対しては「感謝と敬意を表する」と述べた。
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