京都府や兵庫県の日本海側を走る京都丹後鉄道の観光列車「丹後くろまつ号」が十月二十五、二十六の両日、ＪＲ小浜線に乗り入れて西舞鶴－敦賀駅間を往復する。車内では若狭地域の食材を使用した豪華な食事が振る舞われ、車窓から若狭路の風光明媚（めいび）な景色を楽しむ。小浜線を観光列車が走るのは初めて。県嶺南振興局が二十三日、敦賀市内で発表した。 十月二十六、二十七日に小浜市内で開かれる食のイベント「御食国・和食の祭典　ｉｎ　若狭路２０１９」に合わせて、県や京都丹後鉄道の運行会社「ＷＩＬＬＥＲ　ＴＲＡＩＮＳ」などが企画した。

リニア中央新幹線の南アルプストンネル（静岡市葵区）工事を巡り、川勝平太知事は二十三日の定例会見で、着工に伴って湧水が山梨、長野県側に流出する想定に言及し「掘って出てくる湧水は全部戻すことが（約束の）中身。全量戻すことを貫く」と述べ、ＪＲ東海がこの課題を解決しない限り、着工は認めない方針を明らかにした。 県側の有識者とＪＲによる二十日の協議で、ＪＲは、本体トンネルに先駆けて貫通させる「先進坑」がつながるまでは静岡側に湧水を戻せないと説明。県側は「看過できない」と指摘していた。知事の言及により、難航する協議の新たな主要議題に浮上することは確実になった。 二〇一四年から続く県側とＪＲの協議は、ＪＲが「湧水の全量を大井川に戻す」と約束したことで今年三月に一定の合意に至り、具体論の協議に入った。ＪＲは、静岡工区より標高が低い山梨、長野県側に流出した湧水はポンプ設備でくみ上げ、先進坑を通じて静岡側に戻

太平洋戦争で旧日本海軍の特攻隊員として出撃し、奇跡的に生き延びた熊野市紀和町大栗須の倉本宣男さん（９３）は、出撃前に連合艦隊司令長官から受け取った短刀を今も持っている。刃はすり減り、柄も古びた短刀を見るたびに思いが巡る。「特攻は無謀な命令だった。なぜあんなことをしたのか」 一九四五（昭和二十）年五月一日、倉本さんら特攻隊員は出撃を前に千葉県木更津の基地にいた。当時の連合艦隊司令長官の豊田副武らが訪ねてきて、隊員一人ずつに短刀を託した。長さ二八・五センチ、幅三センチ。白い木に豊田の名前と「神風」の文字が書いてあった。倉本さんは「感銘を受けた。作戦を成功させてくれという激励の思いと、生きて帰るなという意味があったのだろう」と振り返る。 鹿児島県鹿屋の基地に移り、三人乗り爆撃機「銀河」の搭乗員として、他の二十三機の隊員約七十人とともに出撃を待った。五月七日、米軍を攻撃するため南太平洋に向けて出撃

県国際展示場「アイチ・スカイ・エキスポ」が３０日、常滑市の中部国際空港島にオープンする。国内最大級の新展示場開業はこの地域に何をもたらすのか。イベント運営世界大手の仏ＧＬイベンツ社とゼネコン大手の前田建設工業（東京）が共同で設立し、運営を担う特別目的会社のモルガン・ショドゥレール社長（４６）に聞いた。 （聞き手・中崎裕）

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