【公開を始めた発掘調査現場=明和町竹川で】 【多気郡】斎宮歴史博物館は3日、三重県明和町竹川の同館南で進めている史跡斎宮跡の発掘調査の現場公開を始めた。飛鳥・奈良時代の斎王宮殿を解明する。期間は10月18日まで。参加無料。 発掘現場は同館南約500メートルの近鉄線路北側で、線路と道路に挟まれた三角形の土地。奈良時代の東西2つある斎王宮殿跡のうち西側に当たり、飛鳥時代の斎王宮殿跡とも重なる部分を発掘する。奈良時代の正殿や東脇殿、塀の跡の他、飛鳥時代の建物跡の発見が期待される。 昨年度は隣の奈良時代の斎王宮殿東区画を発掘し、正殿と西脇殿が見つかった。正殿は斎宮の建物跡の中で最大規模だった。宮殿は正殿と東西の両脇殿が並び、周囲を塀が四角形に巡る。 発掘調査では地面をひざ上まで手作業で掘り下げる。作業員はくわで土を掘り、一輪車で運んでいった。須恵器や土師(はじ)器のかけらが見つかると、ざるに入れて
【同級生と訪れた来館200万人目の島田さん(右から4人目)=明和町竹川の斎宮歴史博物館で】 【多気郡】明和町竹川の斎宮歴史博物館は12日、来館者200万人を達成した。同館は平成元年10月19日に開館し、35周年を迎える。 来館200万人目は四日市市の島田茂美さん(68)。高校の同級生3人と訪れた。 同館エントランスホールでセレモニーを開いた。島田さんは「びっくりした。3年ほど前に訪れ、詳しく知りたいと思い、同級生を誘ってもう一度来ました。光栄です」と喜んだ。 川口晃館長から認定証を受け取り、十二単(ひとえ)姿の斎王まつり・斎王役から、伝統工芸品の擬革紙や明和町のマスコットキャラクター「めい姫」のバッグ、同館図録などを詰め合わせた記念品をプレゼントされた。 川口館長は「入館者は年間5万人ほど。100万人達成は平成15年。コロナ禍で激減し、200万人達成は2年ほど遅れた」と説明する一方、「天皇
【斎宮歴史博物館の春季企画展「源氏物語と斎宮」のチラシ】 【多気郡】斎宮歴史博物館は20日から、三重県明和町竹川の同館特別展示室で開館35周年記念春季企画展「源氏物語と斎宮―王朝のきらめき 光る君の栄華―」を開く。会期は6月2日まで。観覧料は一般300円、大学生240円、高校生以下無料。 企画展では源氏物語に描かれた斎宮と斎王を切り口に、歴史上の斎王とのつながりや、平安時代の貴族の日記に記された斎王の儀式、紫式部の人物像などをひもとく。 同館が開館してから体系的に収集してきた源氏物語関連資料の全容を公開。紫式部ら平安・鎌倉時代の女性歌人36人の画像と歌を色紙にした江戸時代中期の「女房36歌仙図画帖」や、桃山時代の「源氏物語図色紙貼交屏風(はりまぜびょうぶ)」(県指定有形文化財)など43件を出品する。 学芸員の展示説明会は4月27日と5月19日のいずれも午後1時半から。 NHK大河ドラマ「光
【福田彰宏さんの迫力ある作品に見入る来場者=桑名市南寺町ギャラリー寺町で】 【桑名】三重県の桑名市と市観光協会は、同市南寺町のギャラリー寺町で「戦国武将絵展」を開いている。同市にゆかりのある本多忠勝や千姫など、イラストレーターの福田彰宏さんが手がけた作品16点を展示している。31日まで。 市は、本多忠勝と千姫をテーマに、NHK大河ドラマ誘致を目指している。同展は誘致の推進に向け、市民の機運を高めようと企画した。 徳川四天王の一人で、初代桑名藩主となった本多忠勝は、やりを持って馬に乗った勇ましい姿を描いている。徳川家康の孫娘千姫は、後に忠勝の孫にあたる忠刻(ただとき)に嫁ぎ、夫婦2人並んで描かれている。徳川家康や豊臣秀吉、織田信長などといった武将絵も並ぶ。 福田さんは、ゲームや書籍で戦国武将のイラストを手がけている。市ブランド推進課の石神教親課長補佐は「福田先生の迫力ある作品を、ぜひ間近で見
伊勢新聞 > 南勢 > 「温泉むすめ」でまちおこし 志摩・浜島町、志摩温泉のキャラ活用 拠点にパネル、グッズ販売も 三重 【志摩温泉をモチーフにしたキャラクター「志摩茉莉也」のパネル=志摩市浜島町のシマリアスで】 【志摩】全国の温泉地をモチーフとしたキャラクターを通じて、その温泉地の魅力を発信する「温泉むすめ」で、志摩温泉のキャラクター「志摩茉莉也(しままりや、通称しまりあちゃん)」を活用した町おこしプロジェクトが志摩市浜島町で始まっている。 温泉むすめは、イベント企画などを手がける「エンバウンド」(東京都)が平成28年から始めた地域活性化プロジェクト。温泉地をPRする架空の神様として、現在は128カ所の温泉地のキャラクターが誕生し、それぞれ担当する声優がいる。志摩茉莉也は趣味が編み物や寒中水泳、好きなものは伊勢エビなどと設定されている。 今回の町おこしプロジェクトは、東京都在住で弁護士の
【2023シーズン新体制発表会で決意表明するパールズの齊藤聖奈共同主将=2023年4月、四日市市内で】 三重県四日市市拠点の女子ラグビーチーム、PEARLS(パールズ)主将の齊藤聖奈選手(31)=大阪府出身=がこの春、ニュージーランドの女子15人制ラグビーリーグ「スーパーラグビー」に日本選手として初めて参戦する。女子ワールドカップ(W杯)で6度の優勝実績があるニュージーランドのリーグ参戦はアジア選手としても初の快挙だ。 日本女子代表チーム主将も務めて国内女子ラグビー界をけん引する一人でもある齋藤選手は「世界のトップクラスの選手が集まる国で、さらにトップの選手がプレーするリーグのチームから声をかけてもらったことは本当に光栄」と話し、世界最高峰リーグのチームに合流する2月を心待ちにしている。 ■ 大阪体育大時代の2011年から日本代表入りしてきた齊藤選手のキャップ数は日本人最多の40。ポジショ
【来年1月4日より運行を開始する「みえブルーライン」=津市江戸橋の三重大学医学部附属病院で】 【津】三重大学医学部附属病院では、患者の移動確保や利便性の向上、周辺道路の渋滞緩和につながるよう、津駅東口を結ぶ直通バス(愛称「みえブルーライン」)の運行を来年1月4日から開始する。 同直通バスは、三重交通の運行。鮮やかな青色をベースに同病院のマスコットキャラクター「ミーベ」と「ミッピ」が描かれたラッピングバスで、月―金曜日(土日祝及び年末年始を除く)、午前8時から午後3時45分の間、津駅から同病院を直通で運行する。 運賃は大人230円・子ども120円だが、降車時に診察券・紹介状の提示をすることで本人及び同伴者の運賃は病院負担とし、利用者の利便性向上を図っている。 25日に同病院でお披露目会が行われ、同病院の池田智明病院長、三重大学の伊藤正明学長、三重交通の田端英明社長らが出席し、バスの外観発表と
【外宮周辺の山田地域を紹介した冊子「とことこやまだマップ」を紹介する立命館大生ら=伊勢市役所で】 【伊勢】三重県伊勢市の伊勢神宮外宮周辺の「山田」地域の魅力を観光客らに発信しようと、立命館大学食マネジメント学部(滋賀県草津市)の学生たちが、地域周辺のグルメや地元文化を紹介する冊子「とことこやまだマップ」を作った。 取り組んだのは、食や地域活性をテーマに研究する同学部高田剛司教授のゼミ生ら。ゼミでは、令和2年度から、毎年3年生が山田地域を訪れ、伊勢市商店街連合会が運営する「伊勢やまだ大学」と連携して、町の活性に向けたフィールドワークに取り組んでいる。 学生らは4月から、4班に分かれて活動。そのうち情報発信班の5人が、冊子作りとSNS(交流サイト)の運営を担当した。冊子作りでは、地域について学び、掲載する店舗を選定して、飲食店や体験スポットなど21カ所を取材。撮影やマップ作成、編集やデザインも
【多気郡】第42回県埋蔵文化財展「ようこそ三重の土偶パラダイス」(県埋蔵文化財センター主催)が9日から、明和町竹川の斎宮歴史博物館特別展示室で始まる。観覧無料。会期は1月14日まで。 松阪市の天白遺跡の出土品が6月、国重要文化財に指定された記念に開催する。同遺跡の大量の土偶をはじめ、同市の粥見井尻遺跡から見つかった日本最古の土偶、滋賀県東近江市の相谷熊原遺跡から出た同時期の土偶など、県内や近隣府県の土偶を出品し、縄文時代のまつりを解説する。 同センターの小濱学さんの講演会「土偶はパラダイスか?」が12月17日午後1時半から、同館講堂である。参加無料。 同センターは「古い土偶は三重県や滋賀県など近畿地方に集中している。県内から出土した土偶を一堂に会し、三重に花開いた縄文文化に迫る」と来場を呼びかけている。
【千歳山荘について講演する菅原氏=津市一身田上津部田の県総合文化センターで】 【津】津文化協会と「半泥子と千歳山の文化遺産を継承する会」は2日、三重県津市一身田上津部田の県総合文化センター小ホールで講演会「半泥子の千歳山荘と大山崎聴竹居(ちょうちくきょ)~ワンダーランドを受け継ぎ、活(い)かす~」を開いた。 川喜田半泥子(1878―1963年)は百五銀行元頭取で陶芸家。津市垂水の千歳山に洋館と和館の山荘を設け、作陶に打ち込んだ。山荘は解体され、部材が県外で保存されている。同会はまちづくりに活用しようと千歳山荘の復元整備を目指している。 講演会は半泥子と千歳山を周知するため同センター第1ギャラリーで6日まで開いている展覧会「半泥子のワンダーランド千歳山荘」に伴い開催した。展覧会は7回目となる。 三重大学名誉教授の菅原洋一氏が「半泥子の愛した千歳山」と題して講演し、「千歳山は平成20年に津市に
【食べ歩き向けのプリン「山村ぷりんバー」=伊勢市の山村みるくがっこう外宮前店で】 【伊勢】片手で持って食べ歩きできるプリン「山村ぷりんバー」が、三重県伊勢市の乳業メーカー山村乳業直営店「山村みるくがっこう」内宮前、外宮前両店に登場した。「プリンは容器に入っている」という概念を覆し、木の棒に四角いプリンを刺した新感覚のスイーツに人気が集まっている。 同社で20年来のロングセラー商品「山村ぷりん」は、人気があるものの、瓶入りでスプーンを使って食べるため、食べ歩きには向かない。そこで、山村ぷりんの味わいはそのままに、観光客らの食べ歩きに向くアイスバーのような形状のプリンを考案した。 瓶入りと同様、同社の牛乳と地元産の新鮮な卵を使用。なめらかな食感を損わず、棒から落ちない絶妙な柔らかさを出すため、対話型AIを活用して棒の太さやプリンの形を研究し、凝固剤の配合を変えて試作を重ね、完成させた。 今月発
【刀や脇差しなどの展示品を紹介する中川学芸員=亀山市若山町の市歴史博物館で】 【亀山】三重県亀山市若山町の市歴史博物館(小林秀樹館長)は「きらめく亀山刀剣鐔(つば)」と題し、「第41回企画展」を開いている。12月10日まで。入館無料。毎週火曜休館。 【砂張技法の鐔=亀山市若山町の市歴史博物館で】 江戸期の亀山藩に仕えていた刀工・粟田口正吉作の刀や脇差し、同藩の武士が使っていた刀、室町時代の十文字槍(やり)のほか、鉛と錫(すず)、銅などの合金を熱で溶かして流し込む砂張(さはり)技法で施したフジの花やサギの鐔など計39点を展示している。今回の企画展を担当した中川由莉学芸員は「銀色に鈍く光る鐔やペンライトを持参し、やいばに施された刀文を照らして楽しんで」とし、「当時の刀剣類や刀装具から歴史を感じてもらえれば」と話していた。
【「利用規約違反」で削除された廣議員の動画(県議会のホームページから)】 動画投稿サイト「ユーチューブ」が利用規約に違反しているとして、廣耕太郎三重県議(新政みえ、3期、伊勢市・鳥羽市選出)の一般質問の動画を削除したことが3日、県議会事務局への取材で分かった。新型コロナウイルスをめぐって廣議員が主張した内容を理由に削除したとみられる。県議会が配信した動画が削除されるのは初めて。廣議員はユーチューブの対応を「おかしい」と批判している。 議会事務局によると、削除されたのは廣議員による2日の一般質問。県議会はホームページ(HP)から閲覧できる形でユーチューブを通じて中継し、質問後もユーチューブの動画をHPに掲載した。 議会事務局の職員が3日朝、HPを見て動画が削除されているのに気付いた。画面には「利用規約への違反により削除されました」と表示され、動画を管理するページには削除を知らせる「警告」も届
【ガイド本を手にする千種さん=伊勢市楠部町の松尾観音寺で】 【伊勢】江戸時代、伊勢参宮の帰り道に多くの人が訪ねた「伊勢西国三十三所霊場」を案内するガイドブック「伊勢西国三十三所観音巡礼~もう一つのお伊勢参り」(風媒社)を、三重県明和町の文筆家、千種清美さん(60)が20日に発刊する。 伊勢西国三十三所観音巡礼は、お伊勢参りの後に伊勢周辺から北上し、桑名市までの寺院を参拝する観音巡礼。平安時代に始まったとされ、伊勢参宮が盛んだった江戸時代には「もう一つのお伊勢参り」と呼ばれ栄えた。 昭和50年代には巡礼者が減少し衰退したが、住職らでつくる同霊場会が、巡礼ルートを再編してPRに力を入れ、近年巡礼者が増えたという。 ガイド本では、厄除けで知られる内宮近くの松尾観音寺や、桑名市の多度観音堂など、巡礼ルートである県内14市町の39寺院を紹介。三重の文化や伊勢神宮をテーマに執筆を続ける千種さんが、実際
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