キユーピーは26日、主力のマヨネーズやドレッシングなどの生産を担う挙母（ころも）工場（愛知県豊田市）について、2023年末までに生産を終了し、閉鎖すると発表した。工場の老朽化などを踏まえ、国内の生産体制を見直すという。 同社によると、挙母工場は1958年に設立され、現存する同社の工場としては最も古い。そのため老朽化が進み、維持コストもかさんでいた。敷地面積は約3万8千平方メートル。年間で3万トン近いマヨネーズやドレッシングなどの生産量があるという。 挙母工場で勤務する従業員約270人は、グループの拠点に配置転換するなど、雇用の確保に努める。マヨネーズやドレッシングなどは、泉佐野工場（大阪府泉佐野市）や神戸工場（神戸市）などに生産を移管するという。挙母工場の閉鎖後は国内6工場になる。工場の跡地利用は検討中という。（根本晃）

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東京オリンピック（五輪）大会組織委員会のジェンダー平等推進チームのアドバイザーを務めている井本直歩子さんは26日、五輪メインプレスセンターで記者会見して、大会後に日本オリンピック委員会（JOC）などと女性アスリートの報じられ方について協議したいとの意向を示した。 井本さんは国連児童基金の教育専門官（休職中）で、1996年のアトランタ夏季五輪に出場した元競泳選手。この日は国際オリンピック委員会（IOC）が開いたジェンダー平等などのための「表象ガイドライン」の会見に出席し、日本では女性選手への偏見がみられる報道がまだまだ多いとして「『美しすぎる』など容姿や私生活の話題が多く、純粋に選手として報じられていない。ステレオタイプを壊していきたい」と話した。 ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下（中⑤企画）パーツ＝1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記

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厚生労働省は26日までに、新型コロナウイルスワクチンの職場接種を行う企業などが一定の条件下でワクチンを廃棄した場合、企業名や原因、再発防止策などを公表すると明らかにした。企業名も含めて事例を紹介することで、他企業の参考にしてもらい、廃棄量の削減につなげたいとしている。来週にも同省ホームページで開始する。 厚労省によると、公表の対象となるのは、保管用冷凍庫のトラブルや直前のキャンセル、有効期限切れなどでワクチンが接種できず、未使用のバイアル（瓶）単位で廃棄した場合。職場接種で使用する米モデルナのワクチンは、1バイアルが10回分となっている。

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富山県高岡市で生産された仏具おりんが奏でられる中、万葉歌人の大伴家持（おおとものやかもち）の和歌が高らかに歌い上げられる−。そんな動画が、東京五輪パラリンピックに合わせ東京都が開設したウェブサイトで８月中に配信される。３月に６２歳で亡くなった高岡市にある高岡関野神社の元神職、酒井晶正（あきまさ）さんは生前、おりんの音を響かせて世界平和を祈る「おりんＤｅオリンピック」を唱えており、その願いが実現する。　（沢井秀和） 奏でるのは打楽器奏者小川美香子さん（東京都）ら五人。小川さんが中世の教会の鐘に近い音が出るおりんがあると聞き、二〇一九年に高岡市の仏具制作卸「山口久乗」を訪問。音階が調律されたおりんの楽器「久乗編鐘（へんしょう）」と出合った。

◇千里浜など「監視員不在で危険」 ◇法的には遊泳禁止でなく　新型コロナウイルス感染防止のため、今夏の開設が見送られた石川県内の海水浴場で、涼を求め海水浴を楽しむ人の姿が見られる。海岸には自由利用の原則があり、遊泳は法的にできるが、監視員が配置されていないため海難事故が危ぶまれるとして、自治体や消防が注意を呼び掛けている。（稲垣達成、西浦梓司） 昨年に続き開設が見送られた羽咋市の千里浜海水浴場。千里浜なぎさドライブウェイもあり、海の日の二十二日、乗用車がずらり。海に潜ったり、水面に浮かんだりして、海水浴を楽しむ家族の姿が見られた。 富山県高岡市の小学三年男児（８つ）は「気持ちいい」とにっこり。父親（４１）は「千里浜は波打ち際まで車で来られて便利。ここまで来て海に入るなと言われても」と苦笑し「監視員がいない代わりに、しっかり見守りたい」と語った。

新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、四連休二日目を迎えた二十三日、金沢市内の観光地には多くの人が訪れた。金沢２１世紀美術館の入館者は、午後六時時点で一万三百四十二人と本年度で最多に。近江町市場は昼ごろ、真っすぐ歩けないほどの人出になり、すしや海鮮丼などの店に行列が絶えなかった。 東京都からカップルで訪れ、近江町市場を見て回っていた会社員中林宇響（うきょう）さん（２２）は「コロナの心配はあるが、五輪ができるくらいなので。政府への反逆です」。手指消毒などで対策しているという。奈良県の会社員河野貴保（かわのきほ）さん（３７）らも「東京五輪をしているくらいだから、コロナはあまり気にしていない。むしろお店でお金を使った方が良いかな」と話した。 受け入れる店の心境は複雑だ。予想外の客に対応するためサザエの身をむいていた「大口水産」の荒木優専務（６０）は「昨年十一月の『ＧｏＴｏトラベル』期間中より多

手作りかかしの出来栄えを競う「どろんこ案山子（かかし）コンテスト」（中日新聞社後援）が二十五日、刈谷市高須町で行われ、十五個人・団体が工夫を凝らした作品を出品した。...

歌碑や硯石「地域の宝」　令和の典拠「万葉集」を編さんした奈良時代の歌人大伴家持が歌を詠んだ七尾市中島町瀬嵐の机島を、文化的観光スポットとして多くの人が船旅で訪れやすいようにしようと、地元瀬嵐地区の青壮年でつくるグループ「蘭秀会」のメンバーらが整備活動を始めた。風光明媚（めいび）な七尾湾に浮かぶ小島には家持をしのぶ歌碑がひっそり立つ。コロナ禍後を見据え、能登半島広域観光協会と連携し、家持の足跡をたどる観光ルートとして活用したい考えだ。　（室木泰彦） 市によると、和倉温泉の北西約二キロに位置する机島は周囲一・三キロ、岩盤の高さ三メートルほどで、全体に松などの木が生い茂る。瀬嵐地区海岸から二百メートルほど沖合の種ケ（たが）島に隣接し、満潮時は数十メートル離れるが、干潮時は陸地がつながり歩いて渡れる。どちらの島に行くにも船が必要だ。 家持は国司として越中（富山）にいた際、七尾湾などを巡行。各地で歌

国宝彦根城では、ゆるキャラ「ひこにゃん」が「おめでとう！大橋悠依選手」と書いた紙を持って登場。詰め掛けた観光客から「おー」と、どよめきが起きた。 愛知県半田市から訪れた北村真仁さん（５５）は「大橋選手には注目していたが、金メダルを取ったことは、ひこにゃんが持っていた紙を見て初めて知った」と驚いた様子。「来訪のタイミングで、地元選手が金メダルを取り、彦根を満喫できた感じ。コロナ禍の中で励みになる」と喜んだ。

七月二十五日の「かき氷の日」に合わせ、飯田市立動物園は二十四、二十五日、動物たちに凍った餌をやった。園内のキッチンカー「うさぎや」でも動物を模したかき氷を発売した。 ドグエラヒヒ、アライグマ、ニホンザルの三種に、飼育員が凍らせたサツマイモやスイカなどをやった。砕いたり、水で溶かしたりする各動物の習性を、来園した子どもたちは興味津々で見入っていた。

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古代の役所跡が残る四日市市大矢知町の久留倍官衙（くるべかんが）遺跡公園内くるべ古代歴史館で、万葉集に詠まれた植物を紹介する夏季企画展が開かれている。九月五日までで、入場無料。会期中に解説会もある。 春は梅や藤、秋はハギやススキなど、四季ごとの歌と植物をパネルで紹介している。古代朝明郡の役所があった時代に久留倍を訪れた説がある聖武天皇や光明皇后の歌も並ぶ。子どもたちが描いた植物の絵も飾られている。 歴史館と隣接する「くるべ古代歴史公園」と、近くの長倉神社周辺で、歌に詠まれた植物を観察できる。植物の分布図や、万葉歌の読み下し文と訳をまとめたプリントを配布している。俳句を詠んで応募すると、参加賞が...

志摩市の新型コロナウイルスワクチン集団接種は、八月十二日に十六〜六十四歳の全希望者の二回目接種が終わる見通しとなった。五月から接種を受けた六十五歳以上も含め、一回目の接種を受けたのは計三万二千八百六十七人（七月十八日時点）で全人口の約七割に上る。日本医師会からも「好事例」と評価を受けた、その効率的な接種計画の背景を探った。　（阿部竹虎） 集団接種会場の阿児アリーナ（阿児町）。十六日夜、駐車場には約百八十台の車が止まっていた。記者（２８）も市民として一回目の接種を受けるため会場へ。自動装置で検温し、市職員による接種券の内容確認と身分証の照合、医師の問診などを経て接種を受けた。接種後の健康観察を...

東京五輪でメダルの期待がかかる卓球日本勢を応援しようと、岐阜市岩田東の卓球専門店兼卓球教室「大容（たいよう）スポーツ」の店舗シャッターに、五輪出場選手らの躍動感あふれるペンキの絵がお目見えした。戦前に卓球を始め、脱サラして店を四十年以上続ける木村佳央（よしお）さん（８４）が自ら描いた。「私の人生の中で、卓球を愛していて良かった」。孫ほど年の離れた選手に、熱いまなざしを送る。　（藤原啓嗣） 描かれたのは、卓球日本代表の張本智和選手（１８）、石川佳純選手（２８）、今大会から新種目になった混合ダブルスで、二十四日の初戦を勝利した水谷隼選手（３２）と伊藤美誠（みま）選手（２０）、そして団体補欠の早田...

恵那市公式キャラクター「エーナ」のグッズが初めて一般発売され、市民らの人気を集めている。グッズの製作、販売を手掛ける市観光協会は「市の魅力を内外にＰＲする切り札に」と張り切る。　（長谷部正） 発売初日の十七日、恵那駅前の市観光物産館えなてらす。館内はグッズを買い求める家族連れでにぎわった。エーナは午前九時から正午まで「半日店長」として登場。グッズをＰＲするとともに記念撮影に応じるなど、来館客とのふれあいを楽しんだ。

昭和期のベストセラーで、自伝的大河小説ともいわれる「人生劇場」。ノーベル文学賞を受賞した川端康成も絶賛した名作は、西尾市吉良町出身の小説家尾崎士郎（一八九八〜一九六四年）が生んだ。

平安末期の若き源義経と浄瑠璃姫のラブロマンス。伝統芸能の浄瑠璃の原型とされる浄瑠璃姫物語は、矢作の地（現岡崎市西部）を舞台として伝わっている。 京都から奥州平泉（岩手県）まで旅する源義経が姫と恋に落ちる。物語は中世の読み物「十二段草子（ぞうし）」などで語られ、江戸時代には人形浄瑠璃の題材として庶民の間で広まった。

コロナ禍で居場所が減った十代の少女たちに安心して過ごせる場を提供する試み「街角保健室☆ケアリングカフェ」が二十二日、名古屋市中区の若宮大通と大津通の交差点付近、若宮広場で開かれた。 性教育に取り組む同市の南山高等・中学校男子部保健体育教諭、中谷豊実さん（６０）が企画。テントを張って、いすを並べた特設のカフェで、性教育で中谷さんと関わりのある養護教諭や大学生ら約十人が、訪れた少女らに飲み物やお菓子を無料で振る舞い、相談先をまとめた冊子を渡した。

伝統芸能「花祭り」の里で知られる愛知県奥三河地方の東栄町で八月八日、地域医療のあり方を問う町長選が投開票される。 一九六一年に開院した旧東栄病院は一時七十床を備え、隣接する静岡、長野県からも患者が訪れる医療拠点だった。しかし、急速な人口減や医師・看護師不足が響き、収益は悪化の一途。町は徐々に体制を縮小させ、二〇一九年に診療所に転換した。同年に救急を、二〇年に人工透析をやめた。 一九年度には町税収入とほぼ同額の二億八千万円を町予算から繰り入れたが、入院患者数（一日平均）は四年前の三割強である七・八人にとどまった。来年七月には病床をゼロにし、外来や在宅医療に専念する計画で、救急や透析などは車で四十分ほどの新城市や隣県の病院に委ねる考えだ。

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相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で、入所者十九人の命が奪われた事件から五年になる。園の元職員、植松聖死刑囚の陰惨な優生思想はなぜ、どう培われたのか。深い闇と重い課題を社会に突きつけたままだ。 前兆はあった。死刑囚は恋人や同僚らに「障害者は生きていても仕方ない」「安楽死させたほうがいい」などと繰り返し、事件の五カ月前、衆院議長宛ての「犯行声明」を公邸の警備に手渡した。 このため、相模原市長は、精神障害が原因で自傷や他害の恐れがある患者を強制的に入院させる「措置入院」を命じた。十二日後の二〇一六年三月二日、大学時代から毎日のように吸引していた大麻の影響が薄れたこともあり、措置入院は解除。両親との同居や通院など医師との約束は守らず、七月二十六日の凶行に至った。 厚生労働省は事件後、「退院後の支援」に不備があったと総括した。一七年、退院後も行政や医療、福祉関係者、警察による総合的な支援