昼食で有機米のご飯をほおばる園児たち。「3歳まで腸によい食事を取る園にしたい」との開田晃江理事長の思いで始めた=滑川市下梅沢の西加積認定こども園で 普及へ問われる自治体の姿勢 学校給食に有機農産物を使用するオーガニック給食は今、世界の潮流だという。韓国ではソウル市が全小中高校での実施を打ち出したほか、フランスでは給食食材の有機割合を20%にする法律が制定された。日本も千葉県いすみ市のような先進地はあるが、潮流に取り残され、北陸も遅れが目立つ。少しずつ動きが芽生えてもいるが、拡大の可能性はあるだろうか? (中島健二) 十月下旬、東京・中野区に有機給食を進める行政や生産者、市民団体などが集まり、初の「全国オーガニック給食フォーラム」が開かれた。オンラインも含めた参加者は三千人を超え、取り組む自治体の町長や市長らも続々駆けつけたが、北陸の首長はいなかった。 締めくくりは、日本での積極的な推進に力