第81期将棋名人戦・C級1組順位戦（朝日新聞社・毎日新聞社主催）で10日に行われた9回戦で、日浦市郎八段（56）がマスクの着用の仕方をめぐって反則負けとなった。 大阪市福島区の関西将棋会館で午前10時に始まった平藤（ひらふじ）眞吾七段（59）との一局。日本将棋連盟関西本部によると、新型コロナウイルスの流行を受けて設けられた臨時対局規定に基づき、立会人の小林裕士（ひろし）七段（46）が同日午前10時48分、反則負けを告げた。 小林立会人によると、問題になったのは日浦八段がマスクで口は覆っているものの鼻が出ている状態だったこと。対局開始直後に平藤七段から相談があり、小林立会人は、鼻もマスクで覆うよう、何度か促したという。連盟役員とも協議し、「応じなければ反則負けになる可能性もある」と伝えたが断られ、最終的に反則負けと伝えたという。この結果、今期順位戦の成績は平藤七段が3勝5敗、日浦八段は1勝7

８日放送が始まったＮＨＫ大河ドラマ「どうする家康」。この日、記者は愛知県岡崎市で行われた主演の松本潤さんらの報道陣による取材会とパブリックビューイング（ＰＶ）に参加した。ＰＶでは、松本さんら出演者がトークイベントも開催。取材での１問１答をほぼ全文お伝えするほか、トークイベントでの様子も紹介する。（鈴木隆宏） 岡崎城の前で報道陣の取材に応じた松本潤さん（中央）、山田裕貴さん（右）、杉野遙亮さん＝８日午後、愛知県岡崎市、岡崎公園 取材会は、岡崎公園の岡崎城前で実施。情報は報道陣しか知らないはずなのに、案内されて到着するとすでに大勢の一般の人が集まっていた。この日岡崎に来ることを知っているだけに、立ち寄りそうな場所で松本さんを待っていたようだ。取材には、主人公の徳川家康を演じる松本潤さん（３９）、本多忠勝を演じる山田裕貴さん（３２）、榊原康政を演じる杉野遙亮さん（２７）が応じた。３人はこの日、家

受験生を応援する合格祈願グッズ「すべらない輪」が、岐阜県高山市内で販売されている。 雪道を歩く際、履物にわら縄を巻いて滑り止めにしていたことにちなんだ縁起物。荒縄でつくった輪に、「合格」にかけた五角の木札と、「何点でも取れる」ようにと南天の実をあしらった。袋入りなので、南天の実が落ちても「袋の中に点がたまる」という。 地元の久々野地域の住民の発案で、「ひだ桃源郷くぐの観光協会」が2009年に売り出した。コロナ禍や作り手の高齢化のため休止していたが、新たな人材を育て、3年ぶりの販売にこぎつけた。 200個限定で税込み800円。問い合わせは観光協会（0577・52・2219）へ。（山下周平）

のどが職場で渇いたら、好みのティーバッグを選んでスマホで決済――。地域ブランド「伊勢茶」の消費拡大をめざす三重県が、「置き薬方式」でお茶を楽しむ新たな飲み方を推している。1個90円。手ごろな価格で新鮮な味を楽しめ、ネット経由で補充も頼めるのが売りだ。 昨年12月に始まった「伊勢茶PayBox」は、個包装のティーバッグ（かぶせ茶と深蒸し煎茶）が20個入る箱を使った新サービス。ネットで注文すると、縦横約20センチ、厚さ約3センチの箱が無料で郵送される。 90円の料金が発生するのは飲むときだ。箱の角に決済サービスPayPayの2次元コードが貼られており、スマホをかざして代金を支払う。使った分だけ支払う、置き薬のような仕組みになっている。東京の企業「アップクオリティ」が、伊勢茶の需要掘り起こしをねらう県の補助金を使い、伊勢茶推進協議会と協力して開発した。 職場での利用が想定されている。大袋で茶葉を

大リーグのメッツに入団した千賀滉大投手の出身地、愛知県蒲郡市の市役所玄関に、千賀投手のグラブや、サイン入りユニホームなどが展示されている。いずれも市観光大使を委嘱されている千賀投手が市に寄贈したもの。グラブには市のシルエットと市章が刻まれている。 千賀投手は2011年、県立蒲郡高校から育成ドラフトでソフトバンクに入団。16年から7年連続2桁勝利をマークした。昨年12月にニューヨークが本拠のメッツに移籍した。 市は、市役所に千賀投手のメッツ入団を祝う懸垂幕を掲げるとともに、展示コーナーも設置した。当面の間、展示されている。（戸村登）

愛知県豊橋市と福島市が2月9日、「パートナーシティ協定」を結ぶ。豊橋市が5日、発表した。両市は、福島市出身の作曲家・古関裕而氏と、その妻で豊橋市出身の金子さんをモデルとするNHK朝の連続テレビ小説「エール」（2020年度放送）の舞台となった。古関さんと金子さんが結婚の届け出をした2月9日、豊橋市役所で締結式と、記念セレモニーがある。 豊橋市は海外の4都市と「パートナーシティ協定」を結んでいるが、国内の他都市との協定は初。古関さんと金子さんがモデルの朝ドラの誘致活動をきっかけに、協定締結の機運が高まったという。豊橋市の浅井由崇市長と福島市の木幡浩市長が署名し、両市の市議会議長や商工会議所会頭らが立ち会う。協定締結後は文化や産業、防災、教育、祭りなどの分野で交流を深めていく。（戸村登）

「マイカー通勤で損しています」−。ガソリン価格の高騰などを受け、県は自家用車から鉄道通勤への転換を促している。切り替えによって生まれる「時間とお金」に着目し、ユニークな広報画像で鉄道利用のメリットを印象づけている。　（玉田能成） 「電車通勤の楽園へ」と題して、十二月から県のＬＩＮＥ（ライン）やツイッターなどで情報発信している。県のホームページ（ＨＰ）では、電車への転換で年間どのくらいの時間が通勤中の読書など「自分時間」に充てられるかや、節約できるガソリン代などを路線別、区間別に具体的に示している。

いよいよ受験シーズン。大井川鉄道（島田市）にはこの時期、各地から受験生たちが訪れる駅がある。大井川本線の合格駅と門出駅だ。合格駅から北へ一つ先の駅が門出駅で、「合格から門出」と縁起が良い区間。近くには「日を限ってお参りすれば願いがかなう」とされる日限地蔵尊もあり、大井川鉄道は合格祈願スポット巡りを呼び掛けている。 合格駅に設置されたノートには、県内外からの受験生や家族が、合格を祈願するメッセージを多数寄せている。駅周辺の環境美化などに取り組むボランティアグループの渡辺琢史さん（７６）によると、正月三が日には約千人が合格駅を訪れたといい「試験に合格するよう弾みにしてほしい」と話す。四日、祖父母ら家族と電車で訪れた浜松市北浜東部中学校三年の松本煌磨（こうま）さん（１５）は、合格駅舎内の合格地蔵尊に手を合わせていた。 門出駅に併設する体験型フードパーク「ＫＡＤＯＤＥ　ＯＯＩＧＡＷＡ」内の「おおい

小中高生の俳句を静岡大の超小型人工衛星「ＳＴＡＲＳ−Ｍｅ２（愛称・蓬莱（ほうらい））」で宇宙に送るプロジェクト「あなたの思いを宇宙に届けよう」で、人工衛星への俳句銘板の取り付けと愛称記入が八日、浜松市中区の静岡大浜松キャンパスであった。 理数系の優秀な人材を育てる産官学連携組織「トップガン教育システム協議会」が主催。プロジェクトは、文系の子どもたちにも宇宙に興味を持ってもらおうと、二〇一九年から継続して行っている。二〇年には宇宙をテーマにした俳句、二一年には人工衛星の愛称が公募で決定していた。 この日は俳句の優秀賞受賞者や、愛称を考案した掛川西高二年の溝口蘭々さん（１７）ら十五人が参加。代表者二人が、「アメンボの背にも宇宙の風が吹く」などの俳句が刻まれた、縦三・二センチ、横一・九センチの銘板を、十センチ幅のアルミ板に両面テープで貼り付けた。銘板のそばに溝口さんがペンで「蓬莱」の文字をしたた

ポルトガル二部オリベイレンセへの移籍に基本合意したことが明らかになった日本フットボールリーグ（ＪＦＬ）鈴鹿ポイントゲッターズの三浦知良選手（５５）。鈴鹿のサポーターや地元のサッカー関係者らは残念がりつつ、「鈴鹿を盛り上げてくれた」などと感謝した。一方、クラブ関係者からは、チームへの注目度の低下を心配する声も上がった。 一昨年まで鈴鹿の一試合の最多観客数は約千三百人だった。だが、三浦選手が加入した昨季のホーム戦全十五試合の平均観客数は、その一・七倍超の二千三百人超。観客数の増加に比例してチームのグッズ販売の売り上げも伸びただけに、関係者は「今後は高まった注目度を生かし、選手の地域イベントへの参加やサッカー教室開催など、地道な普及活動に改めて力を入れる」と話した。