岐阜県飛驒市の市美術館が4月15日、リニューアルオープンする。斐太高校などで美術を指導した上原(かみはら)誠(1911~2004)や、徳永富士子(1920~2007)らの戦前、戦後の画業をたどる記念展「光芒(こうぼう)を放つ 飛驒の画家たち」を開く。 上原は旧満州(中国東北部)に出征し、戦後、飛驒地方で美術教師を務めた。今回、戦前の作品や、飛驒市古川町の実家で見つかった遺品なども展示する。徳永は戦争中に高山市に疎開し、そのまま移り住んで高山や古川で画塾を開いた。徳永から学んだ画家たちの作品の展示もある。 同館の上屋美千弘館長は「上原は個展をほとんど開いておらず、著名な作家ではないが、教え子に慕われた。徳永は飛驒の画界を先導した」と評価する。 記念展は6月11日まで。入館料200円(高校生以下無料)。4月15、16の両日は入館無料。15日午前10時40分から、美濃加茂市民ミュージアムの可児光