三河木綿の刺し子織りの生地を使った武道着の製造で知られたタネイ(愛知県豊川市御津町西方)が12日、本社の敷地内に、バッグの直営1号店を開く。武道着に使う刺し子織りの生地や黒帯でつくった自社のブランド「sasicco(さしっこ)」のバッグや小物など約50種を販売する。 同社は1921(大正10)年に三河木綿の機屋として開業。まもなく三河木綿の消防着や武道着を製造するようになった。近年は武道人口が減少し、三河木綿の刺し子織りの生地でつくった、軽くて丈夫なバッグの製造が主力になっているという。 このバッグは1月、愛知県の「第6回あいちサービス大賞」審査委員長賞に選ばれている。 直営店は年始年末とお盆のほか、第4日曜のみ休業。海外からのインバウンド客の取り込みも計画している。 タネイの中神裕介常務(49)は「製造工程を見学してもらったインバウンド客もこの店に案内したい。三河木綿や武道着の歴史に触れ