東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)で、連合の都組織「連合東京」は、立憲民主党などが推す蓮舫参院議員=立憲民主に離党届を提出=ではなく、3選出馬を表明した小池百合子知事を「支持」する方向だ。2020年の前回都知事選に続き、立憲民主の支援候補とは一線を画す形となる。 立憲民主にとって最大の支持団体であるはずの連合が、都知事選ではなぜこうした動きを見せるのか。共産党と連携する蓮舫氏への不信感と説明されることが多いが、理由はそれだけではなさそうで…。(佐藤裕介、宮尾幹成)
再生可能エネルギーの規制改革を議論する内閣府の有識者会議の資料に、中国国営企業のロゴマークが含まれていたことが分かった。構成員の女性が誤って資料を作成したことを認めて辞任した後も誹謗(ひぼう)中傷や脅迫まがいのメッセージは続き、背景には太陽光パネル事業で優位な中国を利するとして攻撃する「再エネヘイト」があるとの指摘も。原発推進論とも結び付いているようだが、再エネも含めたエネルギー議論は待ったなしだ。(荒井六貴、西田直晃、木原育子) 「中国政府や中国国家電網との関係について、根拠のない誹謗中傷や個人攻撃が行われている。本当のことを知ってほしい」。16日の自然エネルギー財団の会見で、大野輝之常務理事は困惑気味に語った。ミスを認め、有識者会議の構成員を辞任した大林ミカ氏も同席した。
芸術祭では、企画展「表現の不自由展・その後」で、戦時中の従軍慰安婦を象徴する少女像や昭和天皇の写真を使った版画を燃やすシーンがある映像作品が展示され、抗議が殺到。名古屋市の河村たかし市長が問題視し、市の負担金約1億7100万円のうち3380万円を支払わないと決めた。 一審名古屋地裁判決は、展示が強い政治性を帯びる内容だったとしつつ「負担金の交付によって、市が作品の政治的主張を後押ししているとは言えない」と指摘し、「芸術祭は公共事業で政治的中立が求められる」と不払いを正当化した市側の主張を退けた。市側は一部作品を「ハラスメントともいうべきで、違法性は明らか」とも主張したが、判決は「鑑賞者に不快感や嫌悪感を生じさせるという理由で、芸術作品を違法と軽々しく断言できない」として認めなかった。
小・中学校の児童生徒らに1人1台のパソコンなどを配るGIGAスクールを巡り、文部科学省が端末の維持・更新費用に関する計画の作成を各自治体に求めていなかったことが分かった。自治体による計画の作成は2019年の閣議で決まっていたが、文科省はそれを守らなかった形。計画作成が放置された結果、更新費用に充てるための基金がなし崩し的に設けられた。(山田晃史) GIGAスクール構想 学校の通信環境を整備し、児童生徒に1人1台のパソコンなどを配布して教育の充実を図る事業。情報収集や分析、遠隔での教育、個別の状況に合わせた学習で学力向上などの効果を見込む。自治体や学校、教員によって端末活用に差があるほか、教員の業務負担が増えたという課題もある。
明治天皇の玄孫で作家の竹田恒泰氏が、ツイッターに「差別主義者」と書かれ名誉を傷つけられたとして、戦史・紛争史研究家山崎雅弘氏に550万円の損害賠償と投稿削除を求めた訴訟で、竹田氏の請求を棄却した二審判決が確定したのを受け、山崎氏が21日、都内で会見し「ひとまず安堵した。裁判で私は被告の立場だったが、判決を読むと、原告の竹田氏を裁いたように感じた」と振り返った。(望月衣塑子) 一、二審判決などによると、山崎氏は2019年11月、富山県朝日町教育委員会が中高生らを対象にした講演会に竹田氏を講師で招くことに「町内の中・高生に自国優越思想の妄想を植え付けさせる」「この人物が教育現場に出してはいけない人権侵害常習犯の差別主義者だとすぐわかる」などと投稿。竹田氏は訴訟で、投稿の削除と550万円の支払いを求めた。 一審東京地裁は21年2月、山崎氏の投稿には相応の根拠があり、竹田氏自身が講演や著書で攻撃的
食品大手ミツカンホールディングス(HD、愛知県半田市)会長の中埜和英(なかの・かずひで)さんが二十一日に死去したことが、関係者への取材で分かった。江戸時代の一八〇四年から続く創業家の八代目で、半田市出身の七十一歳。 慶応義塾大卒業後、家業の「中埜酢店」(現ミツカン)に入社。父の七代目又左エ門(またざえもん)さんの死去に伴い、二〇〇二年にグループを統括するミツカングループ本社(現ミツカンHD)社長に就いた。納豆事業参入の指揮を執り、北米で人気の家庭用パスタソースブランドを買収するなど売上高の海外比率を高め、事業規模を拡大した。 一四年に社長を退いて現職に。二一年に長女裕子氏(46)が社長、次女聖子氏(43)が副社長となる新体制に移行し、次世代への事業継承を本格化した。当時のオンライン会見で、自身が四十代で代表権を持つ専務として実質的に経営を担った経緯を振り返り「継承するメンバーがほぼ同じ年代
「やっほー! 今日も生きててえらい!」。エメラルドグリーンの大きな瞳の美少女が、画面からこう呼び掛ける。動画投稿サイト「ユーチューブ」でCGキャラクターを使って「Vチューバー」が発信しているのは、統合失調症の患者の体験と日常だ。実体験を明るい語り口で伝え、疾患に対する世の中の否定的なイメージを変えようと奮闘している。(出田阿生)
新型コロナウイルスに感染した自宅療養者のうち、重症化リスクの低い六〜四十九歳への食料配達を一月下旬から中止したことを巡り、神奈川県は三日の県議会厚生常任委員会で、「物資の買い出しのための最小限の外出はやむを得ない」との見解を示した。県は自宅療養者らに外出自粛を求めているが、例外を容認した。 県は自宅療養者に八日分の食料と日用品を送るが、感染拡大に伴って配達できる数に限界があるとして、配達対象を絞り込んだ。異論が相次ぎ、生活困窮者らには対象外でも配達できるよう再検討している。それでも配達対象外の自宅療養者がいるため、対応の改善を求めた常任委の委員に対し、山田健司・健康医療局長は「食料備蓄がない人もいる。外出するのは致し方ない」と理解を求めた。 また、自主療養を巡り、申請に使う抗原検査キットが薬局で入手しづらい現況を踏まえ、篠原仙一(のりかず)・医療危機対策本部室長は「例外的な対応だが、(イン
東京都知事の座を射止め、座り込んで喜びの会見をする石原慎太郎さん。右女性は典子夫人、左は長男・伸晃さん=1999年4月11日、東京・西新宿の事務所で 記者会見や議会の答弁でごつごつとした攻撃的な言葉を吐き続けた東京都知事としての姿。一方で、小説「太陽の季節」や「秘祭」などにあふれるみずみずしい感性。このギャップは何なのか。都政の課題を追うかたわら、一時は首相候補とも目された「人間・石原慎太郎」の内面の秘密を探るのが、担当記者としての私の取材目標だった。 「目の前の課題を解決するには、背景にある大きな主要矛盾をとらえなければならない」。1999年、都知事1期目の選挙戦最中のインタビューで、石原さんは中華人民共和国の建国を主導した毛沢東の論文「矛盾論」の方法論を高く評価していると語った。 さらに、作家や政治家として手がけてきた数多くの対談の中から、部落解放同盟元書記長で社会党衆院議員だった小森
東京電力福島第一原発事故による放射線被ばくの影響で甲状腺がんになったとして、事故時に福島県内に住んでいた17~27歳の男女6人が27日、東電に慰謝料など総額6億1600万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。訴訟では、被ばくと甲状腺がんの因果関係の有無が最大の争点となる見通し。
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