日米両政府が、経済安全保障の観点から楽天グループを共同で監視する方針を固めたことが20日分かった。中国IT大手の騰訊控股（テンセント）子会社が3月に大株主となったことで、日米の顧客情報がテンセントを通じて中国当局に筒抜けになる事態を警戒。日本政府が外為法に基づいて楽天から定期的に聞き取り調査を行い、米当局と内容を共有することで、中国への情報流出リスクに連携して対処する。 楽天はテンセントの出資を「純投資」と説明。テンセントを含む株主が個人情報にアクセスする可能性も否定している。

飲食店で感染対策が適切になされているかを確認する県や市の「見回り隊」。右は大村秀章知事＝２０日午後、名古屋市中区で まん延防止等重点措置が愛知県に適用された２０日、対象地域の名古屋市では、県と市の職員が飲食店の感染防止対策をチェックする「見回り隊」の活動を始めた。

岐阜県は２０日、新型コロナウイルスの検査能力を飛躍的に高める全自動ＰＣＲ検査装置を５月中旬に導入すると発表した。この装置で１日あたり９６０件を検査できる。県によると、同レベルの処理能力がある機種の導入は全国の都道府県と政令市で初めて。 装置はロシュ・ダイアグノスティックス社（東京）の「ｃｏｂａｓ（コバス）８８００」で、約１億円をかけて導入した。岐阜市と合わせた県内の行政検査数は、従来の１日３００件から１０８０件に増える。 現在の県の検査は結果判明まで１回４時間程度かかり、職員４人がかかりきりで実施。感染拡大期には１日に１２時間以上検査を続けるなど、職員の負担が課題だった。１回あたり最大９６件を処理できるコバスの導入で、各回の職員の作業は３０分程度に短縮できるという。

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名古屋大などの国際研究チームは、紫キャベツに含まれる色素「アントシアニン」から、青色の天然着色料を開発するのに成功した。食品の色付けでは、化学反応で作る合成着色料から、植物由来の天然着色料への転換が進んでいるが、青色の天然着色料はこれまで発色が安定しなかった。青色が普及すれば「だいたいの食品着色料を天然のものでカバーできるようになるのでは」と期待している。　（出口有紀）

九谷焼の湯飲みや急須などを紹介する企画展「はじめの茶器展」が小松市若杉町の複合施設「九谷セラミック・ラボラトリー（セラボクタニ）」で開かれている。五月二十四日まで。 新生活が始まる春に、茶器を暮らしに取り入れてもらおうと企画。市内の窯元や作家らが手掛けた約百三十種類の茶器を展示する。玉露用の小さな湯飲みや抹茶用の茶わん、ティーカップ、マグカップなど日本茶に限らずティータイムを彩る器を集めた。カラフルなふた付きの湯飲みもある。スタッフの中岡庸子さんは「ふた付きは従来、来客用に使われてきたが、衛生面を保つものとして普段使いにもよいのでは」と話す。 茶器展と同時に、三月に東京都港区の複合施設「東京ミッドタウン」であった、小松市の九谷作家らでつくる団体「こまつＫＵＴＡＮＩ未来のカタチ」の特別展「素材のカタチ」の巡回展も開催している。午前十時〜午後五時。入館料は一般三百円、高校生以下百五十円。水曜休

研究成果 分かりやすく紹介　加賀市の中谷宇吉郎雪の科学館の公式ガイドブックが完成した。雪や氷の研究で知られる同市片山津温泉出身の物理学者、中谷宇吉郎（一九〇〇〜六二年）の人となりや世界的な研究成果を分かりやすく紹介。合わせてアートや建築の視点からも楽しめる雪の科学館の魅力を伝えている。　（小室亜希子） 昨年の宇吉郎生誕百二十年記念事業の一環で同館が制作した。宇吉郎がさまざまな人との出会いに影響を受けながら物理学に開眼し、雪の結晶分類や人工雪の製作に成功していくプロセスをたどる。昨年四月に就任した古川義純館長（北海道大名誉教授）は序文など二編を寄せ、宇吉郎の研究や同館の存在が現代に投げかける意義を説く。 一九九四年に開館した同館ではさまざまな科学実験を体験できるが、来館者が「さらに深めたい」と思っても解説書がなかった。世界的な建築家・磯崎新さんが建物を設計し、宇吉郎の次女で「霧の彫刻家」とし

岩倉市のＮＰＯ法人いわくら観光振興会は、桜の名所として知られる五条川の桜並木の動画を撮影し、動画投稿サイト「ユーチューブ」の市公式チャンネルで公開している。季節を問わず、満開の枝ぶりや橋の上からの眺めが楽しめる内容となっている。...

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新型コロナウイルス感染者が急増する大阪府からの重症者受け入れを表明した滋賀県の三日月大造知事は１９日夕、臨時の記者会見で、大阪府の吉村洋文知事から１６日夜に直接連絡があり「大変厳しい状況。滋賀県も厳しいと思うが、何とか協力してもらえないか」と頼まれたと、トップ同士のやりとりを明かした。 三日月知事によると、自身の携帯電話に吉村知事から連絡があったのは退庁後の１６日午後８時ごろ。吉村知事が携帯電話にかけてくるのは初めてで、「もっと早く連絡すべきところ、ばたばたしていてこんな時間になって申し訳ない」との趣旨の発言があった、という。 既に事務レベルでは同日午前に大阪府の担当者から依頼が入っており、県庁内で協議を始めていた。三日月知事は「直接のお願いが入るのは、より切迫した状況があるのだと理解した。滋賀も厳しいが、どういう協力ができるのか、週末も含めて検討した」と振り返った。 一方、吉村知事が１６

岐阜市柳戸の岐阜大で１９日、航空宇宙産業の研究教育機関「航空宇宙生産技術開発センター（ＩＰＴｅＣＡ＝イプテカ＝」の開所記念式典があり、関係者約５０人が完成を祝った。県の産学金官が連携し、東海地方で盛んな航空機製造業の国際競争力向上と高度な生産技術者の育成を目指す。 　機関は２０１９年４月、内閣府の...

長野県は１９日、新型コロナウイルスの感染が急拡大する茅野市と諏訪市、諏訪郡原村の酒類を提供する飲食店などに対して２１～２９日の間、営業時間の短縮や休業をするよう、新型コロナ特別措置法に基づき要請すると発表した。通常のウイルスより感染力が強いとされる変異株による集団感染が諏訪広域圏（他に岡谷市、諏訪…

祭りは、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、昨年と同様に屋台の出店はなく、柳原龍成（りゅうせい）住職と関係者が仏事を行った。一九九九年から表彰を設けた「ゴンゴン鐘つき大会」は、事前予約した十四人が参加し、鐘突き堂に幕を張って開催。 鐘突き堂には、長さ約三メートル、五十キロのスギの丸太が置かれた。最初に丸太を担いだ同市窪の会社員谷内光夫さん（７０）は、毎年出場し、第三回の優勝者。一分で二十回突いて、「今年は重たかった。コロナが終息するように願いを込めた。観客がいた方が力も出るし、来年はたくさんの人の前でやりたい」と話した。 ごんごん祭りは、江戸時代初期の干ばつで、雨乞いが成就した民衆が鐘を打ち鳴らして喜んだのが由来とされる。伝統の鐘突きを市観光協会などが運営して二十三回目。今年は、後日に参加者へ審査結果と商品を送る。　（小畑一成） ＜ユースクが調べます！＞　北陸中日新聞「Your Scoop

黒部峡谷鉄道（黒部市）は、今季の営業運転が始まる二十日から開業五十周年記念乗車券を販売する。ヒノキ製の宇奈月−欅平（けやきだいら）間往復乗車券と二〇〇八年まで使われていた硬券乗車券（使用不可）三枚のセット。価格は税込み五千円で千セットを用意した。 ヒノキ製乗車券は縦十四センチ、横五センチ。五十周年マークなどが焼き付けられている。乗車時には押印を受け、持ち帰ることができる。硬券は厚みのあるボール紙製で実際に使われていた宇奈月から黒薙（くろなぎ）、鐘釣（かねつり）、欅平までの往復券を使った。専用台紙も付いている。 県民限定で往復乗車券と宇奈月、鐘釣、欅平駅で使える二千円分のお土産券の割安セットも販売する。別売りの場合の半額相当になる。五月四日から宇奈月−鐘釣間、同十一日から宇奈月−欅平間を販売する。いずれも五月末まで。お土産券が千円のこどもセットもある。　（松本芳孝） ＜ユースクが調べます！＞

県文書館（福井市）が運用するデジタルアーカイブが、国立歴史民俗博物館（千葉県）などが進める市民参加型プロジェクト「みんなで翻刻」と連携した。古文書を一字ずつ現代の文字にする「翻刻」の作業にオンラインで誰でも参加できるプロジェクトで、県文書館が管理する「松平文庫」十二点の翻刻が始まった。 みんなで翻刻は二〇一七（平成二十九）年一月に運用が始まり、現在までに五千人の市民が参加して六百万字以上のくずし字が解読されている。解読は、みんなで翻刻のホームページにアクセスし、オンラインで行う。

県内では十九日、新たに十歳未満〜七十代の男女二十人の新型コロナウイルス感染が確認された。このうち、感染者が急増する諏訪圏域では茅野市六人、岡谷市二人、諏訪市一人の新規感染が判明。県全体の感染者の病床使用率は３６・２％（十八日時点）に達し、県は大型連休を前に医療体制が逼迫（ひっぱく）しつつあるとして、十九日から来月九日までを感染対策強化期間に指定、県外への帰省や往来の慎重な検討を呼び掛けた。 長野市によると、既に感染し入院していた高齢者が十六日に死亡していたことも判明。性別などは明らかにしていないが、基礎疾患があったという。新型コロナによる死者は県内で計五十三人になった。また、これまでに市内で...

県は十九日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため緊急警戒宣言を出した。変異株患者や重症者の急増を受けた措置強化で、県独自の宣言は四回目。二十日から大型連休を含む五月五日まで県外への移動自粛などを強く求め、第四波の抑え込みを図る。 宣言では、生活の維持に必要な場合を除く県外移動や大人数での会食の自粛のほか、事業所での感染対策の徹底などを新型コロナ特措法に基づいて要請。帰省も、特に感染が広がっているエリアとの往来を避けるよう求め、宣言の期間に五月の五連休を含めた。

大村秀章知事は十九日の記者会見で、新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置が二十日から県内に適用されるのを前に、「感染拡大を防ぐため、連休を挟んだ期間の行動の自粛や変化をお願いしたい」と県民に呼び掛けた。（浅井俊典、戸川祐馬） 県内の一日当たりの新規感染者は、十八日までの五日間連続で二百人を上回った。コロナの入院患者は同日時点で三百七十五人。ともに国の指標で二番目に深刻な「ステージ３（感染急増）」相当になっている。

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新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」が二十日に適用される名古屋市は十九日、現在の感染者の増加傾向が続けば一週間で医療機関が満床になる恐れがあるとの見方を示した。大型連休は不要不急の旅行などを控えるよう呼び掛けた。 市によると、十八日時点の人口十万人あたりの新規陽性者数（七日間合計）は二一・九人で、第三波の入り口の十一月二十日とほぼ同じ水準。当時よりやや早く推移していることから、今月二十六日に二百七十五床ある即応病床は満床状態になる可能性があるとみている。

二十五日投開票の名古屋市長選で、中日新聞社は有権者を対象に世論調査を行った。取材を加味した中盤情勢は、四期目を目指す現職河村たかし氏（７２）＝減税日本推薦＝が優勢で、元市議会議長の新人横井利明氏（５９）＝自民、立民、公明、国民推薦＝が追う展開となっている。四割近い人が誰に投票するか決めておらず、情勢が変化する可能性はある。

愛知県知事のリコール運動を巡る署名偽造事件で、署名集めを担った男性が19日、共同通信の取材に「運動事務局長の指示でボランティアの男女数人と署名簿を偽造した」と証言した。不正への関与を認めたのは、運動事務局幹部だった山田豪元同県常滑市議（52）に続き2人目。田中孝博事務局長（59）の指揮の下、組織的に不正が行われた疑いが一層強まった。 田中氏は取材に「そのような指示は全くしていない」と反論した。