第242回 『ベン・トー』の話(5) 前回からの続きで『ベン・トー』#03の話から。#03は早い話、原作第1巻3章「ダンドーと猟犬群」ほぼまんま。でもその「まんま」がかえって難しいのがこの原作です。特に3章は120ページ以上あるわけ! ——って事はアニメ1話分(本編正味20分ちょい)に収めようとすると、単純計算 1分間で6ページ分! です。大変だ! でも、シリーズ構成・ふでやすかずゆき君が上手くコンパクトにまとめてくれました。冒頭の佐藤が焼却炉に飛び込むまでの回想から「……そんなアホな話じゃない」と回想あけの山原がアッサリ答えるまでの流れは面白くまとまってて、ホン読み(シナリオ打ち合わせ)でも大ウケでした。コンテ・演出は加藤敏幸さんで、この前に、同じdavid productionで制作された『レベルE』の監督さんです。制服投げ捨てたりパンツをポイするあたりのコメディシーンやラストのアクシ