大和型はよく勘違いされますが「きわめてローコストに建造された」戦艦です。 為替のマジックもありますが、米軍のサウスダコタ級戦艦と比較してもはるかに安価に建造されているのです。 ちなみにサウスダコタは3万5千トン、大和は6万5千トンの戦艦です。 大和は各所でコスト削減を行っており、副砲も砲身を最上型が主砲交換を行った際に余剰となった15.5cm砲を再利用し、砲塔は新規設計されています。 砲の新規設計は砲そのものの製造・試験の他に、射表(さまざまな条件下で、砲弾がどのように飛ぶかの一覧表)の作成などに膨大な時間とコストがかかるので、副砲を流用することでコストカットを行ったのです。 確かに大和型の副砲は他のヴァイタルパートと比較するなら装甲が薄いので、敵の戦艦主砲の直撃を受ければ、まず破壊されるでしょう。 しかし、これは以下の理由により防御上きわめて大きな弱点とはいえません。 ①砲塔形式の副砲は
