図3 「おおたかどや山標準電波送信所」の送信局舎(独立行政法人 情報通信研究機構提供)。運用・保守のためには常に要員を配置する必要があり、無人運用はできない。事故のあった原子力発電所からの距離は約17kmで、避難指示を受けた20km圏内に位置するため、電波を止めて職員が避難している 一部の電波時計が正確な時刻を表示しなくなっている。東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、日本の標準時刻を伝えるための施設「おおたかどや山標準電波送信所」が2011年3月12日に電波の送出を停止したためだ。 図1は東京都内のビル窓際に置いた電波時計。電波を受信するために必要な時間を十分に置いたもの。左端と中央の時計は秒単位まで正確な時刻を表示しているが、右端の古い時計は50秒ほど進んだ時刻を表示している。 国内で販売されている電波時計は、情報通信研究機構が運用・送信している「標準電波(JJY)」を受信して時
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