ダンボール、と聞いてあなたが連想するのは何だろうか。人によっては、お金で動くロボット型スーツを思い浮かべるかもしれないが、おそらくほとんどの方は、宅急便や引っ越しで使う包装資材だろう。 19世紀イギリスで生まれたダンボールは、波状の多層構造により軽さと強度を両立することから、ご存じの通り現代でも広く利用されている。その最たる用途が先に挙げた包装資材、つまりダンボール箱だ。たいていの買い物をAmazonに依存している筆者の部屋も、気づけばダンボールだらけになっていたりする。 「ダンボール=茶色の箱」という従来のイメージを崩し、新しいビジネスに挑戦するダイナパック。オフセット印刷並の品質でダンボールにデジタルフルカラー印刷を行う 国内ダンボールの生産量をみると、いわゆる“リーマンショック”で一時的に数字が落ち込んでいるものの、ほぼ100%前後で推移している。非常に安定した市場だが、これは裏を返