側面に切り込みの入った切餅 切餅事件(きりもちじけん)とは、切餅の特許を巡る訴訟事件。日本の包装餅業界大手2社により争われた。 原告は、被告が製造・販売している切餅が自社の特許に侵害しているとして、2009年に製造・販売の差し止めと損害賠償を求め提訴した。被告は、自社製品は特許に抵触していないこと、原告の特許は無効であることを主張した。裁判の結果、一審では被告の主張が認められたが、二審では原告の主張が認められ、最高裁への上告が棄却されたことにより確定した。 個別に包装された切餅は、量販店等で流通されている。この切餅の多くは、佐藤食品工業(現サトウ食品)、越後製菓、きむら食品、たいまつ食品といった、いずれも新潟県に本社を置く企業によって製造されていた[1][2]。新潟県には食品センターの他、これらの企業が所属する新潟県餅工業協同組合(県餅工)があり、共同で研究開発を進めることで共存共栄を図っ