ムーアの法則の終わり、そして最近の分岐予測について 序 僕らx86の大地の上に生きるものは、この10年Intelが告げるTick-Tockの鐘の音にあわせてムーアの法則の恩恵を享受してきた。*1 *2 しかし、Kaby Lakeの14nmプロセス採用つまり、2年おきのプロセスルール刷新を諦めたことを持って、ムーアの法則は終焉を迎えたとされる。が、この認識は本当に正しいのだろうか。 ムーアの1965年の論文では、後のムーアの法則を”The complexity for minimum component costs has increased at a rate of roughly a factor of two per year"と表現している。人々はこの”complexity"は単位面積あたりのトランジスタ数のことだとこの50年間理解してきた。もっと言えばこの10年はプロセス・ルールの