スマホによる配車サービスUberは、世界中で現地のタクシー会社と紛争を起こしている。これは多くの国でタクシーが免許制だから、無免許の「白タク」になるためだが、なぜタクシーには免許が必要なのだろうか? 商店のように地理的に固定されていると、客をだますと評判が落ちて商売できなくなるが、移動しているタクシーはそういうペナルティがきかないので、免許で国が信頼を保証している。しかしスマホが発達すれば、タクシーも追跡して悪質なドライバーはUberから追放することでペナルティが可能になる。 これは旅館業の免許の代わりにAirbnbが使えるのと同じだ。つまり今までは免許という参入障壁によって実現していた評判メカニズムの機能をモバイル・ネットワークが代行しているのだ。 同じことは、他の職業免許にもいえる。弁護士や税理士はその最たるもので、本人訴訟や本人申告ができるのに、代理人に免許が必要なのはおかしい。その