下関市立中央図書館(細江町3)が全国で初めて導入した「読書通帳」が利用者の間で人気となっている。本を借りた後、館内の読書通帳機に通帳を通し、本を借りた日や図書名を記帳。借りた本の履歴が確認できるうえ、子どもたちの読書意欲につながっているとして保護者の反応も上々だ。【松田栄二郎】 本を詰めた手提げ袋やキャリーバッグを持った幼稚園児や小学生らが図書館に次々と訪れた。子どもたちは本を返却すると、新たに大量の本を借りて通帳機の前に列を作った。通帳記入が終わると内容を確認し、互いに読書通帳を見せ合う子どもたちもいた。 通帳サービスは、利用者の読書意欲を高めようと中央図書館のオープン(10年3月)に合わせて導入した。通帳は中学生以下には無料で、高校生以上は300円で発行。通帳1冊で図書216冊分の記録が可能だ。 通帳記入が増えるごとに喜びを感じる子どもたちも多く、中学生以下の貸出冊数は10年4月~12