審査区分導入の余波 2018年度(平成30年度)科研費(2017年秋の申請)から、審査のための領域の分け方が変更されました。それまでお馴染みだった「細目」がなくなり、「小区分」という呼び名に代わり、分け方や大きさも変わりました。 平成 30 年度助成(平成 29 年9月公募予定)からの審査は、「小区分・中区分・大区分」で構成される新しい審査区分で行う。それに伴い、現行の「系・分野・分科・細目表」は廃止し、新しく「審査区分表」を設定する。(科研費審査システム改革2018) 基盤(C)は小区分の中での相対評価となり、小区分の数は細目数の7割程度なので、やや分野が広がった程度といえます。それに対して、基盤(A)は中区分、基盤(S)にいたっては大区分という、かなり大雑把なわけ方の中での審査となります。 審査区分表(大区分、中区分、小区分)(JSPSのサイト) このため、狭い研究分野でしっかりとした
MDPIはハゲタカジャーナルか?MDPIのインパクトファクター(JCR2018)(2019年6月発表) MDPI社の学術誌に自分の論文を投稿しても良いものかどうか、で悩んでいる人がかなり多いみたいなので、MDPIに関する評判を纏めておきます。 オープンアクセスジャーナルの発行元の一つに、MDPI (Multidisciplinary Digital Publishing Institute)という会社があります。以前はBeall氏にハゲタカジャーナルという認定を受けていたのですが、強行な抗議行動を行ったため、結局Beall’s Listからは外されました。Beall氏の最近の論文を読む限り、彼はBeall’s ListからMDPIを外しはしましたが、MDPIに対する考え方は全く変えていないようです。MDPIがいかに執拗な嫌がらせ行動を仕掛けてきたかを報告しています。 Still other
(配布資料3 「新学術領域研究(研究領域提案型)の見直しについて(作業部会における検討状況の経過報告」(PDF)を参考にして一部の情報のみ抜粋して表を再構成) 学術変革領域研究の狙いは何? 新制度の名称に「変革」という言葉が入り、実際に、「目的」にもそれが明記されています。目的の部分を比較してみると、新しい制度で何を変えたいのかがわかります。新学術では走っているプロジェクトを見てみると、新学術が新しい学問分野の創造を意図していることが明らかだと思いますが、「学術変革領域研究」では、それが明示的に示されました。また、若手育成ということも全面に出ています。 多様な研究者の共創と融合により提案された研究領域において、これまでの学術の体系や方向を大きく変革・転換させることを先導するとともに、我が国の学術水準の向上・強化や若手研究者の育成につながる研究領域の創成を目指し、共同研究や設備の共用化等の取
(出典:2019年5月22日 研究費部会 配布資料2-1) https://t.co/LhQdmtGpBH 科研費審査結果一覧(令和元年度 新規採択分 速報値) (令和元年5月現在) 若手研究の採択率は40%なのか pic.twitter.com/WhIslM67IT — takanzai (@takanzai) 2019年5月23日 科研費採択率に関するツイッター上の声 科研費採択率はどれくらいが適切なのかは論議の的になっています。 若手が大事なのは分かるけど、採択率40%の研究費って質は確保できてるんかな?感覚的には申請の1/3-1/2くらいは即リジェクトレベルちゃう? — masayume (@masayume_32) 2019年5月23日 「採択率3割だけど分担も入れれば実質6割の研究者が研究費を取れている」「これは問題」みたいに書いてあって,まるで6割の研究者が科研費で研究をして
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サイエンス誌が、弘前大学の故 佐藤能啓氏の論文不正を取り上げています。不正調査に関わった研究者の1人は、これを「史上最大級の研究不正の一つ」と位置づけています。 Researcher at the center of an epic fraud remains an enigma to those who exposed him (By Kai KupferschmidtAug. 17, 2018 , 9:15 AM sciencemag.org) Sato’s fraud was one of the biggest in scientific history. The impact of his fabricated reports—many of them on how to reduce the risk of bone fractures—rippled far and wide
【注意】科研費の申請書は研究者が個人的にJSPSにに提出するものではありません。所属機関・大学を通じた提出になります。したがって、研究者は、JSPSのウェブサイトにある締切り日時ではなく、所属大学・機関の締切り日時を守る必要があります。 『狙って獲りにいく! 科研費 採択される申請書のまとめ方』買って読んだけど、審査のプロセスが結構生々しく解説されていて興味深い。類書とあまり被らない内容(視点)なので、他書を既に持っている人にもお勧め。一言でまとめると、審査委員の身になって考えて書け!ということか。 https://t.co/ho4sYWy9zF — 日本の科学と技術 (@scitechjp) August 29, 2022 みんなが読んでいる科研費の教科書 令和3年度の全大学ランキングを知りたい人はこちら ⇒ 令和3年度(2021年度)の新規科研費採択件数大学ランキング 文部科学省の科学
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