七夕の夜。ごく普通の中学三年生、一条シンは七色の蛍に導かれるように出会った不思議な少年に、ある「お願い」をされる。その少年、如月ルヰが「彼」と呼ぶペンダントに、男性三人組ユニットOver The Rainbow(オバレ)のライヴを見せてあげること。「これがプリズムショーっていうのか……普通のライヴと何が違うんだろう?」と、彼ら「プリズムスタァ」を初めて目の当たりにしたシンは、胸を高鳴らせながら、めくるめく世界に足を踏み入れる。 初めて出会ったときの気持ち ステージで歌い踊るスタァが無数に分身して、観客ひとりひとりを抱きしめる「無限ハグ」。川沿いの道を自転車に二人乗りしながら甘い時間を過ごしたあと、交通ルールもしっかり教えてくれる「2人で行こう! 純愛ときめきサイクリング」。フィギュアスケートと歌、ダンスに加え、イマジネーションの世界にはばたいていくこの「プリズムジャンプ」こそ、プリズムショ
![第13回・まぼろしの時空を超えて|2・5次元通信|上田 麻由子|webちくま](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c92605dabc86363cf7057f73a0bf6163a6ad2252/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fchikuma.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F3%2F2%2F660m%2Fimg_32d6249e1fdf2a2a678e288ae7428316464421.png)