【ソウル=宮崎健雄】「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録をめぐり、日韓両政府は9日、ソウルで2回目の協議を行った。 韓国側は文書で妥協案を提出したが、日本側は受け入れなかった。韓国側の申し入れで3回目の協議が行われる見込みだ。 日本側出席者によると、韓国側は今回、「(日本が登録申請した)資産で、徴用工が働いていた事実を日本に認めてほしい」と述べ、具体的な妥協案を提示した。提案内容は明らかになっていないが、資産に強制労働を説明する展示を加えるよう求めた模様だ。国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の諮問機関(イコモス)は先月、「各施設の歴史全体を理解できるような計画」を日本に勧告しており、韓国外交省の当局者は協議を前に日本記者団に、「歴史全体」には強制労働の歴史も含まれるとの立場を示していた。 協議で日本側は、申請対象は産業化を成し遂げた1850年代から1910年で、強制労働があった4
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