コミュニケーション力といえば、最近の注目の対人スキル。斎藤孝氏のそのものずばりの新書『コミュニケーション力』によると、「クリエイティブな議論を成立させるために欠かせない能力」であり、企業から特に若年層に対して最も求められる能力(経済産業省「社会人基礎力に関する研究会」より)なのだという。Web担当者といえどもこの風潮からは逃れられない。いやむしろ、積極的にコミュニケーションスキルを高めていくことが、昨今のインターネットの荒波を乗り越え、企業活動に資するウェブサイトの運営には必要なのだ。 ウェブコンサルタントとして300社以上のWeb担当者と仕事をした本書の筆者によると、究極のウェブサイト担当者は、自らが抱える悩みの答えを自らの中から(自力で)見つけ出す力を持つという。本書ではウェブサイト担当者に求められる能力を「クライアント力」と名づけ、ウェブサイト運営にまつわる意思統一をはかる社内コミュ