ビジネスを行ううえで、なくてはならないツールになったウェブサイト。会社概要や商品・サービスの紹介、オンライン販売などさまざまに活用されている。目的はいずれも、企業の収益向上。しかし、当初もくろんだ効果が得られないケースも多い。SEO(検索エンジン最適化)を施してアクセス数は増えたけれど通販利用者はいない、とか、新聞や雑誌に取り上げられてもそのときにアクセス数が伸びただけ――。最近、こんな話を直接耳にする。商品・サービスに魅力がない場合は論外だが、決してそうは言い切れなくてもウェブが売り上げアップにつながっていない現実がある。何が問題なのか。 「『お客さまが好きなときに、好きな量だけ情報を得ることができる』、これだけ」。本書は冒頭で、ウェブサイトの役割をこう位置付ける。さらに「お客さまが情報を得るのに適したメディアのひとつであって、決して、お金儲けに直結するような営業ツールではない」と断言す