私は高級マンションには住んだことはないが、カタログ等に掲載される間取りを見るのを半ば職業にしているし、そもそも好きなのである。 羨望の眼で見ていると自然とここで自分が生活するなら、どのような生活が営まれるであろうか、というある種の現実逃避的な妄想の世界に入る。そこは全く未知の世界であるがゆえの夢や驚きや衝撃や神秘や不可思議さが詰まった小宇宙である。 今回この記事を書くにあたり、私のお気に入りの間取りを公開しつつその意義を自分なりに語りたいと思う。なお、間取りについてこの記事で採り上げるのは、すべて専有面積200m2以上とさせていただいた。 最古の200m2超高級アパートメント1964年竣工! 私の持っているデータの中で竣工年が1964年と最も古い超高級マンションが文京区春日に存在する。目を引くのは320.6m2と当時としてもかなり珍しい専有面積を有することであろう。 間取りは9LDKでトイ