気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 李健煕会長ら経営幹部10人が起訴され、大揺れする韓国サムスン。 経営権の世襲を巡る不正疑惑は、ついに会長辞任にまで発展した。 一連の捜査で明らかになった、李一族によるサムスン支配の構造とは。 それは韓国の財閥サムスングループにとって、新時代の幕開けとなる出来事だった。同財閥の経営は時代遅れで硬直化しているという日本人顧問がまとめた報告書を読んだ李健煕(イ・ゴンヒ)会長(66歳)は1993年6月7日、幹部100人を独フランクフルトのホテルに集めた。 公の場に出ることの少ない李会長は怒りもあらわに、サムスンは世界に通用し、流行を生むような製品を開発せねばならないと説いた。そしてサムスンの洗濯機のお粗末な生産工程を記録したビデオを見せ、「妻子以外は