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ブックマーク / honz.jp (3)

  • 『無業社会 働くことができない若者たちの未来』 - HONZ

    いつのまにか浮き世はギスギスし、何かと言えば自己責任、である。お互い様とかお陰様という「生温い」言葉は流行らないらしい。「努力するものが報われる社会を」というスローガンもよく聞いたものだが、その意も「報われない者は努力が足りないのである(だから自己責任ね)」とすり替わりつつあるようだ。そして「こんな時代に負け組になったりしたら大変だ」という恐れの気持ちは、「いやいや、あいつらと自分は違う。あいつらは努力が足りんのだ。自分は大丈夫」と、恵まれないものや躓いたものを蔑視することで、しばし慰められるのだ。「情けはひとのためならず」って来どういう意味だったかしら。「甘やかすと相手のためになりません」でしたっけ? こうした自己責任の文脈で医療、介護、年金、生活保護、労働政策等々が語られる。甘えないでください、頼らないでください。経済的にも不安な世の中である。不安だと人は余裕をなくす。人のことまで構

    『無業社会 働くことができない若者たちの未来』 - HONZ
    minek
    minek 2014/07/25
  • 『辻静雄』を知っていますか? 新刊超速レビュー - HONZ

    二昔以上も前に世話になったおじさんに逢った。このムックを書店で見かけた時、そんな気がした。いまは亡き辻静雄の名前、どれくらいの人が知っているのだろう。『辻調理師学校(現・辻調理師専門学校)』の創始者、といっても、地元大阪ではいざしらず、全国的にはどんなものなんだろう。 グルメという言葉が根付いた頃、後に直木賞を受賞する海老沢泰久が書いた『美味礼賛』を読んだ。辻が亡くなる少し前に出版されただ。面白かった。フランス料理などろくにべたこともなかったのに、物のフランス料理を日に持ち込んだ辻の人生は抜群に面白かった。 読売新聞大阪社の社会部記者であった辻は、『割烹学校』を開いていた岳父に薦められ、フランス料理を学ぶ。といっても、自分で作るわけではない。仏文出身であった辻は、文献を渉猟し、フランスへ渡り、物をべ歩く。そして帰国。辻調理師学校を創設する。 辻の活躍はきわめて多岐にわたるので

    『辻静雄』を知っていますか? 新刊超速レビュー - HONZ
  • 『新・ローマ帝国衰亡史』新しい仮説の立て方 - HONZ

    仮説力を磨きたい人にはおススメの。 いわゆる一流の人間とは、真理に近い仮説を立て、それをいち早く検証・実践した人間と言われている。確かにこのことは学問・政治・ビジネスなどあらゆる分野において普遍的であり、仮説力ある人が世の中をリードしていると言っても過言ではない、と言うと少し言い過ぎか。いずれにせよ、一朝一夕に仮説力を磨くのは難しく、よほどの才能がない限り、独学で徐々に学んでいくしかないのが現実である。 仮説力を磨くのにおススメするのは読書を通して仮説力ある人物の仮説・検証プロセスをフォローしてみること。HONZ代表である成毛眞のオールタイムベスト10で紹介されているは、仮説力を鍛えてくれる良書が多く一番のおススメリストであるが、書も京都大学教授が変わった仮説をたてているでおススメだ。 特に書を通して学べるのは、新しい仮説の立て方。物事を少し変わった視点から考察することで定説を覆

    『新・ローマ帝国衰亡史』新しい仮説の立て方 - HONZ
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