April 2, 2022 | Architecture, Art, Travel | casabrutus.com | photo_Satoshi Nagare text_Jun Ishida ベネッセアートサイト直島における安藤忠雄の9つ目の建築〈ヴァレーギャラリー〉が2022年3月12日にオープン。山間に建つANDO建築とランドスケープに展示されるのは草間彌生の《ナルシスの庭》と小沢剛《スラグブッダ88》です。
December 29, 2020 | Art, Design | casabrutus.com | text_Akio Mitomi editor_Keiko Kusano 映画『エイリアン』のクリーチャーデザイナーとして知られるH.R. ギーガーと「セクシーロボット」シリーズで知られる現代アーティスト、空山基。正反対のようでありながら共通点も多い2人の展覧会『H.R.GIGER×SORAYAMA』が東京・渋谷の〈PARCO MUSEUM TOKYO〉で開催中だ。 展示風景画像「: H.R.GIGER x SORAYAMA」、PARCO MUSEUM TOKYO、東京、2020 ©Estate of HR Giger ©Hajime Sorayama Courtesy of NANZUKA
『カーサ ブルータス』2020年7・8月合併号より August 2, 2020 | Design | On Your Fridge | text_Tomomi Nagayama
July 17, 2020 | Art, Culture | casabrutus.com | text_Yoshio Suzuki editor_Keiko Kusano 〈京都市京セラ美術館〉のリニューアル展示第一弾のひとつ、『杉本博司 瑠璃の浄土』は開催が延期されていたが、ようやくオープンし、府外からの来館者も受け付けるようになった。京都、瑠璃、浄土をキーワードとして組み立てられた展覧会には、精緻な仕上がりの作品群や選びぬかれた古美術品が並ぶ。その根底には、宗教(ここでは仏教)と科学(ここでは近代物理学の礎を築いたニュートンの仕事)という、時に対極と位置づけられる人類の叡智の双方に対する杉本の深慮が見える。ニュートンの「光学」から触発された杉本の新作「OPTICKS」シリーズを取り上げる。 京都市京セラ美術館(京都市美術館)のリニューアルオープンに合わせてはじまった『杉本博司 瑠
January 10, 2020 | Art | casabrutus.com | text_Aya Hasegawa 足を絵筆代わりにする独特の手法で、戦後日本の前衛芸術を牽引し、また、近年世界的な評価が高まっている白髪一雄の、東京では初となる大規模個展が開催となる。 〈具体美術協会〉(1954-1972)の中心メンバーとして知られる、抽象画家・白髪一雄(1924-2008)の大規模個展が初めて東京で開催される。白髪は1955年頃より天井から吊したロープにぶら下がり、床に広げたキャンバスに足で滑走して描く「フット・ペインティング」の制作を開始。足を絵筆代わりにするという未知の領域を開拓し、身体運動(アクション/パフォーマンス)と絵画をダイレクトに結びつけるラディカルな手法で注目を集めた。
『カーサ ブルータス』2018年2月号より January 23, 2018 | Art, Culture | a wall newspaper | text_Katsumi Watanabe 読者の悩みに答える雑誌連載をまとめた著書『けだものだもの』を発表したOnly Love Hurts(以下O.L .H .)。表紙などの装画をテリー・ジョンソン、イラストを根本敬が手がけ、O.L .H .の音楽作品にも通じる知性とセクシュアリティーが凝縮された一冊になっている。そこで、二人のコレクションの中からセクシージャケットを選んでもらい、話を聞いた。まずはセクシーな装丁が生まれた、ある理由から探ってみた。 sinner-yang(以下S) 例えばオーティス・レディングの『オーティス・ブルー』(1965年発表)は、歌手本人は黒人であるにもかかわらず、ジャケットは艶のある金髪美女が飾っている。作品が
2017年11月、フランスの〈ルーヴル〉初の国外美術館〈ルーヴル・アブダビ〉がペルシャ湾に面したアラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビにオープンした。〈ルーヴル美術館〉を始め、〈ケ・ブランリー美術館〉〈ポンピドゥーセンター〉〈ヴェルサイユ宮殿美術館〉などフランスが誇る13の美術館から300点もの宝がアブダビにお引越し。 設計はジャン・ヌーヴェル。意識したのはアラブの伝統文化だ。アラブ諸国で見られる入り組んだ市街地「メディナ」のような場を思い描いたという。この地域に多い箱型の低層建築を採用し、23の展示室、レストラン、ショップなど大小55の箱型の建物を2フロアに散りばめて配置した。その上に直径180m、エッフェル塔の重さという巨大な幾何学文様のドーム型の屋根が覆いかぶさる。
『カーサ ブルータス』2018年2月号より January 20, 2018 | Art | a wall newspaper | text_Naoko Aono 世界で初めて人工的に雪の結晶を作り出した科学者、中谷宇吉郎。その次女、中谷芙二子は霧のアーティストとして知られている。絵画を学んだ後、1970年に大阪万博ペプシ館で初めて霧のインスタレーションを発表して以来、世界各地で80を超える霧のアートを手がけており、建築や音楽、ダンスなど他ジャンルのクリエイターたちとのコラボレーションも多い。 《Greenland Glacial Moraine Garden》(1994年)。〈中谷宇吉郎 雪の科学館〉(石川県加賀市)に恒久設置された、石と霧による作品。photo_Tamotsu Ushiozu 今回の2人展はグリーンランドがテーマ。晩年の宇吉郎は、その地で雪と厚さ2,000mもの氷床の研
December 7, 2017 | Art | casabrutus.com | photo_Satoshi Nagare text_Rie Nishikawa 大分県立美術館で、開催中の『20世紀の総合芸術家イサム・ノグチ―彫刻から身体・庭へ―』展。大分県立美術館館長でイサム・ノグチ日本財団学芸顧問、武蔵野美術大学芸術文化学科教授の新見隆が解説する。 本展は20世紀を代表する彫刻家イサム・ノグチを国内外の作品によって読み解く展覧会だ。イサム・ノグチをテーマにした企画展は、新見隆にとってこの展覧会が集大成になるという。新見は1994年に、セゾン美術館で『イサム・ノグチと北大路魯山人展』の企画を担当している。 イサム・ノグチ(1904-1988)は詩人、野口米次郎を父に、アメリカ人作家レオニー・ギルモアを母にロサンゼルスに生まれる。日本、アメリカ、ヨーロッパ、石の産地であるイタリアを中
December 4, 2017 | Art | casabrutus.com | text_Yoshio Suzuki editor_Keiko Kusano 桃山時代、キリスト教布教と交易のため、大きな船がやってきた。そして、日本からもキリスト教の本拠地イタリア、スペインに向かった若き使節たちがいた。彼らは初めて出会う西欧文明の何を見たのか。ルネサンスの美術や工芸は彼らの目にはどう写ったのか。杉本博司の新しい展覧会はそれがテーマである。 (左から)《シエナ大聖堂、2016》、《ヴィラ・ファルネーゼの螺旋階段 II、2016》(3枚組の一部)。 courtesy of del Polo Museale del Lazio - Ministero dei beni e delle attività culturali e del turismo italiano 杉本博司は現代美術作家
November 30, 2017 | Art, Culture | casabrutus.com | text_Aya Hasegawa ニューヨークが生んだ伝説の写真家、ソール・ライターの未発表作品8点をセットにしたポートフォリオ《SAUL LEITER 1950s NEW YORK》が刊行された。これを記念した展覧会が、恵比寿の〈POST〉にて開催中だ。 世界でも希少なカラーコロタイプ印刷技術を有する〈便利堂〉がソール・ライター財団の全面的な協力のもと、ソール・ライターの未発表作品をセットにしたポートフォリオ《SAUL LEITER 1950s NEW YORK》を刊行した。これを記念し、恵比寿のギャラリー〈POST〉が、彼の未発表作品を展示する展覧会『Saul Leiter / 1950s NEW YORK』を開催している。 ピッツバーグに生まれ、1946年にニューヨークへと移り住
November 22, 2017 | Art, Architecture, Travel | casabrutus.com | text_Yoshio Suzuki editor_Keiko Kusano 行ってみたい温泉、また行きたい温泉としてしばしば話題になる大分県・湯布院。この地に小さいけれど、とても価値の高い美術館〈COMICO ART MUSEUM YUFUIN〉ができた。町のメインストリートからも近い場所。必見の建築と美術作品を紹介しよう。 湯布院という憧れの温泉地に美術館ができたことが、まずは話題になる。もともと山あいの温泉地だった湯布院。そのいちばんの魅力は、湯量が豊富で広い範囲に源泉があるので宿はそれぞれ比較的広い敷地をもち、川端、林の中、丘の上などに個性のある温泉宿が点在していることだ。高層ビルづくりの大型ホテルもなく、いかにも温泉にありそうな歓楽街もないことも魅
September 29, 2017 | Architecture, Art, Design | sponsored | photo_Satoshi Shigeta text_Jun Kato editor_Tami Okano 窓を探求する「窓学」10周年を記念したエキシビション「窓学展─窓から見える世界─」が、東京・青山のスパイラルガーデンで開催されている。10月9日まで会期中無休、入場無料。奥深い窓の世界を楽しみながら学ぶことができる。 窓学は「窓は文明であり、文化である」という思想のもと、YKK APが2007年より展開してきた研究活動だ。今回の展覧会では、国内外の建築家、写真家、アーティストなど、多彩な専門家による『窓』を主題にした研究内容や新作アート作品が発表されている。 最大の目玉は、金沢21世紀美術館の《スイミング・プール》でも知られるアルゼンチンのアーティスト、レ
繊細なタッチで描き込まれた、1枚のパース。場所はフランス、セーヌ川。川の流れに沿って留められた細長い船に、桟橋を使って人々が乗り降りをしている。 これは、はためく旗や船首に記された〈アジール・フロッタン〉という名の船の完成予定図。近代建築の巨匠、ル・コルビュジエが描いたものだ。どこか祝祭的な雰囲気が漂っているが、名前は「浮かぶ避難所」を意味する。第一次世界大戦後の混乱期に生じた難民を収容するため、石炭を運ぶコンクリート船をリノベーションし、住居とするものであった。1929年に完成、その後、90年代の後半まで使われていたという。 この船は今も、パリのノートルダム大聖堂から上流1kmのセーヌ川左岸に浮かんでいる。現在修復工事が進み、来年には文化施設として再生される予定だ。
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