情報システムの構築では、ITベンダーとユーザー企業のコミュニケーションにズレが生じることがよくある。ここでOSSの仕組みに着目してみると、特に小さいプロジェクトにおいて「OSS流」のソフトウェア販売に優位点を見つけられる。 オープンソースの世界では、世界中のプログラマーが腕試しにコードを開示し合い、成果を無料で公開し合う。その集合体としてソフトウェアはボランティアベースで機能拡張、更新を繰り返し、ユーザーにはライセンスフリーで届けられる。プログラマーを動かすのは金銭的インセンティブではなく、プログラマーとしての腕とプライドだ。ライセンスビジネスで稼いできたソフトウェアベンダーにとって「恐怖!のOSS」――そんな風に理解していませんか。 オープンソースの幻想 リーマンショック以降、世界的な不況が企業に襲い掛かり、企業経営は大変厳しい状況になっています。ITは事業を行うためになくてはならない投
![オープンソースの逆襲](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5f8f4019659fb6c98789fdbb510570a5a4554d37/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fenterprise%2Farticles%2F1003%2F26%2Fericpr.jpg)