「SQLの結果が返るのに時間がかかる」、「バッチ処理が遅くなった」など、弊社サポートセンターには処理パフォーマンスの低下に関するお問い合わせを年間で200件以上いただきます。しかし、その原因は実行計画の変化、I/O競合、ロック競合など様々考えられるため、特定は容易ではありません。 パフォーマンス低下の原因を調べるために、SQLトレースから調査をすることがあります。SQLトレースは実行したSQLの詳細な情報をトレースファイルに出力しますが、出力量が多いため、適切な方法で調査対象とするSQLの情報をピンポイントで取得する必要があります。 今回は複数あるSQLトレースの取得方法を、ケース別に紹介します。 SQLトレース はSQLのパフォーマンス情報を文単位で出力します。各フェーズ(Parse/Execute/Fetch)でかかった時間や、実行計画、待機イベントの情報などが確認できるためパフォーマ
昨今、企業ビジネスの多くはITで支えられており、その中核となるのがデータベースです。例えば、ECサイトのバックエンドで稼働しているデータベースの性能(以下パフォーマンス)が低下すると、利用者が操作するWeb画面の応答時間が長くなります。応答時間が2秒以上になると直帰率が上がるとも言われており、データベースのパフォーマンスダウンが売上機会の大きな損失につながる可能性があることを示唆しています。 システムを利用するユーザー側からすればストレスなく利用できるのがベストですし、提供する側も、システムや人的リソースには限りがあるため最小構成で長く安定稼働できることが望ましい状況です。パフォーマンスダウンは、多くの場合、システムリソースを大きくすれば一時的に解決できますが、将来的に、またシステムを長く持たせるためにも、根本的な原因を突き止め、適切な対策を実施しておくことが重要です。 本記事は、Orac
サイバー攻撃はもはや大企業や政府機関だけの問題ではありません。取引先や業務委託先、顧客など、サプライチェーンを構成するあらゆる企業が標的になっています。経産省より公開された『サイバーセキュリティ経営ガイドライン Ver3.0』 においても、以下のように提言されています。 多様化するサプライチェーン上のサイバー攻撃の起点は広く拡散しており、大企業等と直接の取引がない中小企業であっても、サプライチェーンを通じた間接的なつながりがある全ての企業において、地政学リスクや自然災害等のリスクに加えて、サイバー攻撃等によるリスクを考慮したリスクマネジメントが求められている。 さらに、最近ではランサムウェアによる攻撃も相次いでおり、病院での診療ができない、工場の稼働が止まってしまうなどの被害が発生しています。ランサムウェアによる被害の顕在化により、企業におけるサイバーセキュリティに関する被害は情報漏洩に留
アシストは1987年よりOracle Database製品の取り扱いを開始し、教育、技術支援、サポートを提供しています。Oracle Databaseはシステムの基幹となるソフトウェアであるため、ミッションクリティカルなシステムに対応できる24時間365日のサポートが必要となります。2014年、弊社サポートセンターでは1万件以上のOracle Database製品に関するお問い合わせをいただきました。お問い合わせの内容は様々ですが、運用中に発生したトラブルに関するお問い合わせの中でも早期解決のご要望が高いのは、データベースへの「接続障害」が発生したケースです。 接続障害を解決するには、接続障害の発生状況を正確に把握し、どの部分で問題が発生しているのかを特定した上で、調査に必要な情報を素早く収集することが重要です。接続障害が発生した場合に何を確認すれば早期解決が期待できるか、サポートセンター
「○○しているセッションを調べる方法を教えて欲しい」というお問い合わせをいただくことがあります。○○の部分は「CPUを使用」、「メモリを使用」、「REDOを多く生成」など様々ですが、これらの確認方法を知っておくことは、データベースの管理を行う上で重要です。 今回はメモリを使用しているセッションの確認方法を2つ紹介します。 データベースサーバのメモリ使用率が高騰した際には、まず、OS側(Windows:パフォーマンスモニタ、Unix系:psやtopなど)からOracle Databaseのプロセスがメモリを使用しているのかの確認を行います。 もしメモリを使用しているのがOracle Databaseのプロセスだった場合は、そのプロセスはどのセッションに紐付いていて、どのような処理でメモリを使用しているのか確認します。 メモリを使用しているセッションの特定には動的パフォーマンスビュー(V$ビュ
ここ数年、Pythonの人気が高まっています。2016年2月時点では、世界中のインターネット上のドキュメントに多く登場するプログラミング言語を集計したデータを公開しているTIOBE Programming Community の プログラミング言語人気ランキング でもかなり上位に位置しています。 そこで今回はPythonからPostgreSQLへ接続する方法をご紹介します。 PythonからPostgreSQLに接続する場合、"ドライバ"と呼ばれるモジュールを使用します。PostgreSQL用として現在公開されているメジャーなものでは、以下の3つが挙げられます。なお、備考内の"libpq"とはPostgreSQL自体が提供している、クライアントアプリケーション用のC言語のライブラリです。
PostgreSQL 9.5(以下、9.5)では、チェックポイントの間隔を制御していたパラメータの1つである checkpoint_segments が廃止され、 max_wal_size と min_wal_size に置き替えられました。 そこで、本記事ではmax_wal_sizeとmin_wal_sizeの概要と、checkpoint_segmentsがこれら2つのパラメータに置き替えられたことによるメリットについてご紹介します。 チェックポイントとは、DML処理で更新された共有バッファ上の全ページ(全ダーティページ)をディスクに書き込む処理のことです。チェックポイントにより、共有バッファ上の変更がデータファイルに反映されたことが保証されます。また、共有バッファ上の変更がデータファイルに書きこまれることによって、不要になったWALファイルの再利用/削除も行っています。
Qlik Cloud 日本リージョンへの移行方法(qlik-cli利用時の注意点) 先日、本ブログにて、日本リージョンへテナントを移行する方法の全体像をご紹介しました。今回は、コマンドラインのqlik-cliを用いたテナント移行時の注意点と、コマンドやスクリプトの記述例をご紹介します。 Qlik Application Automation活用術:Microsoft Teamsにメッセージを配信する Qlik Sense SaaSを使用していて、メジャーの結果と事前に設定した閾値を比較して、閾値を超えたら通知を飛ばせたら良いな、と考えたことはありませんか?本記事では、Qlik Sense SaaSの「Qlik Application Automation」でMicrosoft Teamsにメッセージを配信する方法を紹介します。
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