プライベートクラウド上の仮想マシンでWeb系システムを運用している。CPUがボトルネックになってきたので、仮想マシンに割り当てるCPUを増やそう――。 当たり前の対応のようだが、実際はそう単純ではない。システム構成を変更すると、ソフトウエアのライセンス料も変わってくる。「CPUを一つ増やすだけでライセンス料が2倍になる場合もあるし、変わらない場合もある」(ソフトライセンス関連のコンサルティングを手掛けるライセンシング ソリューションズ チーフコンサルタントの相田雄二氏)。ライセンス体系を理解して構成を変えないと、無駄なコストを支払う羽目になる。 仮想マシン(VM)の登場でソフトウエアのライセンス体系は複雑化した。サーバー仮想化やクラウドの利用が広まるにつれ、ライセンス料を加味したインフラ設計・運用は煩雑になる一方だ。その結果、「ライセンスをきちんと理解してインフラを設計したり、ソフトを購入