Docker Machine、Docker Swarm、Docker Composeの3つの機能を組み合わせることで、Dockerの環境がない状態から、Docker環境を構築し、分散アプリケーションのための動的なクラスタを構成し、そこへアプリケーションをデプロイすることがすべてコマンドと構成ファイルによって実行できるようになります。 これによって分散アプリケーションが簡単にクラスタ環境ごとポータブルになり、かつ動的な構成と運用が容易になると説明されています。
![[速報]Dockerが分散アプリケーションのオーケストレーション機能を発表。Docker Machine、Docker Swarm、Docker Compose](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ca0810e4b6b3ead24b6451d312016131bc72a4ae/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.publickey1.jp%2Ffbico_pblky.png)
Red Hatは、Docker専用の軽量OS「Red Hat Enterprise Linux 7 Atomic Host」のベータ版をリリースしたと発表しました。 Red Hat Enterprise Linux 7 Atomic Hostは、Red Hat Enterprise Linux 7からの派生OSで、Red Hat Enterprise Linux 7との同レベルの信頼性、セキュリティ、使い勝手、そしてハードウェア互換性などを備えているとされています。その上でDocker上でアプリケーションを実行することに最適化して軽量化されています。 OSに対するパッチの適用なども手順が単純化され、簡単にアップデート、ロールバックが可能。Dockerコンテナ内でのみアプリケーションが実行可能で、コンテナ間はSELinuxの機能で分離されているため、よりセキュアな運用が可能。 さらにDock
Amazon EC2は9月末、その内部で使用しているXenハイパーバイザのセキュリティリスクに対処するため、全インスタンスの約10%にあたるインスタンスに対して段階的にリブートを行うメンテナンスを実行していました。 リブートをユーザーが回避する手段はなく、AWSから事前に通知を受けたユーザーはリブートによってデータを失ったりシステムがダウンしたりしないように、何らかの処置をする必要がありました。 AWS上で大規模なシステムを運用しつつもこのメンテナンスリブートを難なく乗り切ったのが、米国で動画配信サービスなどを運用するNetflixです。その理由は同社が開発したChaos Monkeyというツールにありました。 同社のブログにポストされた記事「A State of Xen - Chaos Monkey & Cassandra」で、その顛末が紹介されています。 Chaos Monkeyによっ
データを分割して複数のデータベースサーバで分散処理することで高いスケーラビリティを実現する手法「シャーディング」が、Microsoft Azureの新機能「Azure SQL Database Elastic Scale」としてプレビュー公開されました。 シャーディングの処理は一般に、データの分割方法や分割したシャードごとのデータベースサーバの割り当て、データベースサーバに割り当てた後で負荷に偏りが出た場合のシャードの再分割やマージなど、さまざまな複雑な処理と運用を自前で行わなければならず、手間の掛かる手法の1つでした。 Azure SQL Database Elastic Scaleは、こうしたシャードの管理や負荷に応じた分割やマージといった運用を自動的に行ってくれると同時に、シャーディングを利用するためのライブラリも提供。Azure SQL Database Elastic Scale
[速報]オラクル、ボタン1つでOracleデータベースをクラウドへ移行できる新しいDBaaSを発表。Oracle OpenWorld 2014 米オラクルはサンフランシスコで開催中のOracle OpenWorldで、同社のクラウドサービスの強化を発表しました(関連記事:[速報]Oracle OpenWorld 2014開幕。クラウドをAmazonクラウドやGoogleと同じ価格で提供するとエリソン氏が明言)。 基調講演に立った同社CTO兼取締役会長のラリー・エリソン氏は、オラクルがSaaS、PaaS、IaaSを一緒に提供することを強調。また、オンプレミスのOracleデータベースもアプリケーションも容易にクラウドへ移行し、あるいはクラウドからオンプレミスへ戻すことを実現するとも語りました。 ラリー・エリソン氏基調講演から、SaaSとPaaSについての部分をダイジェストで紹介しましょう。
6月に限定プレビューとして発表されたGoogle Cloud PlatformのHTTPロードバランサーが、誰でも利用できるオープンプレビューになったことが、ブログにポストされた記事「HTTP Load Balancing Now Open for Preview」で発表されました。 Google Cloud PlatformのHTTPロードバランサーは、検索やYouTubeといった大規模なサービスをいくつも運用しているGoogleの技術が投入されており、次のような特長を備えています。 1つのグローバルIPで米国やアジア、欧州といった複数のリージョンに負荷分散してくれる ウォームアップなしでいきなり100万リクエスト/秒のトラフィックをさばいてくれる これらの詳しい内容はQiitaの記事「GoogleのHTTPロードバランサーの破壊力があり過ぎる」で解説されていますが、ポイントをまとめると
Chef 12ではこれまで分かれていた商用版とオープンソース版のコードが1本化され、商用版の機能も25ノードまでは無償で利用できるようになりました。 新機能として、VMware vSphereおよびvCloud Airに対応。vCloud Air用のknfifeプラグインも公開されています。また、WindowsのPowerShell DSCとMicrosoft Azureにも対応。Windowsテクノロジーを採用したITインフラの自動化も行えるようになっています。 コンテナ機能にも対応し、Docker用のKnifeプラグインも公開されています。 これまで共有ストレージとDRBDに依存していたChef Serverの高可用機能も強化され、クラウド上での高可用性も実現。まずはAmazonクラウドの機能を用いた高可用性に対応し、今後ほかのクラウドの高可用機能やRedhat Cluster Man
米Yahoo!のエンジニアリングチームは、同社がこれまでJavaScriptライブラリとして開発してきたYahoo User Interface library(YUI)の新規開発を中止すると発表しました。 YUIは、JavaScriptでインタラクティブなWebサイトを構築する技術「Ajax」への注目が高まっていた2009年に登場したライブラリです。さまざまなメニュー、カレンダーやカラーピッカー、タブ、リッチテキストエディタなどのコンポーネントが揃っているだけでなく、DOM操作やイベントハンドリング、テスト用ライブラリやJavaScript圧縮ツールなど、幅広くJavaScriptを強化するための機能を備えています。 しかしその後登場したjQueryなどのさまざまなライブラリやツールに人気を奪われ、ここ数年はYUIへの注目度も低下。コミュニティからのリクエストも少数になり、多くのモジュー
IT系企業で給与が高いのはSIerなのか、それともネットベンチャーなのかソーシャルメディア系なのでしょうか。毎年恒例のこの調査企画、今年もIT系の主な上場企業を分類し、比較しやすいようにまとめてみました。 この記事は、Yahoo!ファイナンスの「業種別銘柄一覧:情報・通信」および金融庁の「EDINET」で公開されている企業の有価証券報告書から、従業員数、平均年齢、平均年収などの情報を収集、Publickeyが独自の判断で主な企業をピックアップして業種を分類。平均給与が高い順に並べてみたものです。年収の単位は千円です。 傘下企業の社員数や平均年齢、平均給与の実態を反映していない持ち株会社などはこの調査からは外してあります(例えばスクエア・エニックス・ホールディングス、ソフトバンク、インプレスホールディングスなど)。また、上場していない企業(例えば日本マイクロソフト、Google日本法人など)
[速報]Docker Hub発表。ビルド、テスト、デプロイの自動化、Dockerイメージの管理など。Dockerのプラットフォーム化を推進 Dockerの開発元であるDocker社は、Docker 1.0の発表とともに、Dockerを基盤としたアプリケーションの開発、配布、実行のための一連の機能を備えたサービス「Docker Hub」を発表しました。 関連:[速報]コンテナ型仮想化のDocker 1.0がリリース。Dockerはコンテナエンジンからプラットフォームになると宣言 Docker Hubは、GitHubやBitbucketなどのソースコード管理ツールと連係して自動的にコードをビルドする機能や、AmazonクラウドのAWS Elastic BeansTalkやGoogle Compute Engine、Rackspace、Red HatのOSなどと連係してアプリケーションをデプロイ
オープンソースで開発されているPaaS基盤ソフトウェア「Cloud Foundry」は、開発元であるVMware(現在はPivotalへ移管)はもちろん、IBMは自社のPaaSであるBlueMixに採用し、またヒューレット・パッカードも新ブランド「HP Helion」で展開するクラウドに採用、日本でもNTTコミュニケーションズがCloudn PaaSに採用するなど、急速に注目度が高まっています。 Publickeyでは2011年10月に開催された「第1回 CloudFoundry輪読会」を基に「PaaS基盤「Cloud Foundry」のアーキテクチャは、どうなっている?」という記事を公開しました。あれから3年半経過した現在、Cloud FoundryはV2へバージョンアップしました。 そして「第18回 Cloud Foundry 輪読会」では、このCloud Foundry V2のアーキ
スマートフォンのような小さな画面からデスクトップPCのディスプレイまで、Webに対応するデバイスの画面の大きさや精細度の多様性は高まってきています。 多くのWebデザイナーは、こうした多様な画面に合わせてレイアウトなどを変えることで見やすくするよう努力してきましたが、こうしたダイナミックなレイアウトを実現する上で大きな課題だったのが画像の扱いです。画面の大きさや精細度に合わせて適切な画像を表示させようにも、そのための標準的な方法がないのがその理由です。 Chrome 34ではその、いわゆるレスポンシブイメージへの対応としてimg要素に新機能を実装することを明らかにしました。。 img要素のsrcsetで、画面解像度ごとに表示すべき画像ファイルを複数指定できるようになります。 <img alt="A rad wolf." src="pic1x.jpg" srcset="pic1x.jpg 1
専門性の高い内容のブログを書くことが職業として成り立つのか? Publickeyは今年もそのことに挑戦し続けてきました。 個人がオンラインメディアを運用するうえでもっとも手軽に売上げを上げる手段はAdSenseやアフィリエイト広告を利用することです。しかし専門性の高いオンラインメディアは必然的に読者数が絞られることになり、クリック数に売上げが連動するAdSenseやアフィリエイトでは十分な売上げは得られません。 そこでPublickeyではAdSenseやアフィリエイトに依存せず、広告を直接販売する方法に取り組んできました。今年、その売上げはどうだったのか、年末に恒例となったこの記事で報告しましょう。 いつかメディアを運営してみたい、あるいは文章を書くことを職業としてみたいという方々の参考になればと思います。 2013年のPublickeyの売上げ まずはページビューの振り返りから。もとも
クラウド上で大規模データの保存し、分析、レポーティングのサービスを提供しているTreasure Dataは9日、大規模データに対してアドホッククエリを発行する機能と、同社として初めてとなるデータ可視化ツールなどの新サービスを発表しました。 Treasure DataのCTO 太田一樹氏は、同社が100社以上の顧客から預かっているデータが2兆5000億件に達していることを明らかにしたうえで、顧客のデータ活用が定型レポートから始まり、徐々にアドホッククエリなどによってデータをドリルダウンし、いま何が起きているのか分析を行う方向へと進化していくと指摘。「お客様の進化に合わせて新サービスを投入する」と発言。 Treasure Query AcceleratorとTreasure Viewer発表 1つ目の新サービスは、アドホックなデータ解析向けのクエリエンジン「Treasure Query Acc
コンテナ型仮想化「Docker 0.7」リリース。主要Linuxディストリビューション全対応、ストレージドライバ同梱、コンテナ命名も可能に コンテナ型の仮想化は、ハイパーバイザによってハードウェアを仮想化する従来の方法とは異なり、OSの上に分離された複数のユーザー空間を作り出すことで、物理サーバの上に複数の仮想サーバを実現します。 ハイパーバイザ型に比べてコンテナ型は非常に軽量で、それがいまコンテナ型仮想化が注目される最大の理由になっています。一方、ハイパーバイザ型では仮想サーバごとに異なるOSが選べるのに対して、コンテナ型はその仕組み上、一種類のOSに限定されるという制限があります。 Dockerはコンテナ型仮想化ソフトウェアとしてもっとも注目度の高いソフトウェアといえるでしょう。バージョン0.7では主要なディストリビューションすべてで利用可能になったため、これからの普及に大きなはずみが
ストレージ最大手EMC、フルフラッシュのストレージアレイ「XtremIO」国内投入。最大性能100万IOPS。EMCジャパン EMCジャパンは、フルフラッシュのストレージアレイ「XtremIO」(エクストリームアイオー)の国内投入を発表しました。 フラッシュストレージ、特にハードディスクをまったく使わないフルフラッシュのストレージは、Violin Memory、Pure Storageなどの新興ベンダーが先行して製品を投入し、それを追って今年2月にNetApp、4月にはIBMと大手ベンダが国内での製品販売を開始していました。そしてEMCジャパンも今日、国内でのフルフラッシュストレージ販売開始を発表。国内でのフルフラッシュストレージの競争が本格化してきました。 フルフラッシュ、スケールアウトとデデュープ対応 XtremIOの特徴は、フルフラッシュによる高いI/O性能に加えて、2Uのコンポーネ
Facebookは、数ペタバイト級の大規模データに対しても、対話的にアドホックな問い合わせを可能にする分散SQLエンジン「Presto」を、オープンソースで公開しました。 PrestoはFacebook社内で大規模データの分析のために開発され、すでに同社社内使われているもの。 FacebookはPrestoを開発した背景として、大量のデータをHadoop/HDFSベースで保存したものの、バッチ指向のMapReduceではなく、リアルタイム性に優れた処理が必要になったためだと、次のように説明しています。 Facebook’s warehouse data is stored in a few large Hadoop/HDFS-based clusters. Hadoop MapReduce [2] and Hive are designed for large-scale, reliabl
おそらく世界でもっとも大規模にMySQLのクラスタを展開し、運用しているのがFacebookでしょう。複数のデータセンターにまたがり何千台ものMySQLサーバを運用するために、自動化の仕組みは欠かせません。 その自動化がどのような仕組みになっているのか。FacebookのデータベースエンジニアであるShlomo Priymak氏が、Under the hood: MySQL Pool Scanner (MPS)という記事をFacebookで公開しています。 かなり長い記事なので、ここではそのポイントをまとめて解説してみました。詳細はぜひ原文をあたってみてください。 MPSのおもな3つの機能 Facebookで稼働しているMySQLは、つねに1つのマスターとそこからレプリケーションされた複数のスレーブによるレプリカセットを構成しています。このレプリカセットの構造を維持し続けることで、可用性と
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